2016/02/22
アート/Art

0から学ぶ西洋美術史シリーズ~ローマ美術~

今回の0から学ぶ西洋美術史シリーズで扱う内容は『ローマ美術』です。

ローマ美術

ローマ美術とは、古代ローマ帝国の美術であり、時間的には共和制末期とコンスタンティヌス1世以前の帝政期の美術を指します。空間的には地中海地域(アフリカ北岸も含む)とライン以西の欧州、ユーフラテス以西の近東地域での美術です。
ローマ帝国の主流となった美術は、作者が主としてギリシャ人であったので、ヘレニズム美術の延長となりました。彫刻と絵画の領域では、古典期~ヘレニズム期のギリシャ美術を古典・典範とする見方が主流であり、模倣的な傾向が強いです。ルネサンスに大きな影響を与えました。

ローマ建築

『ポルトゥヌス神殿』 ローマ

image via wikipedia

ローマ美術が最も偉大な革新を行ったのは建築の分野です。ローマ帝国は広大な領域に拡がり、多くの都市をその支配下に置いたこともあり、コンクリートの使用を含めた大規模な都市建設の方法を発展させました。パンテオンやコロッセウムのような巨大な建築物は従来の素材や方法では決して建設することができませんでした。コンクリートは約千年前に近東で発明されており、ローマ人はコンクリートの強度と経済性を生かして、城塞建設だけでなく、彼等の最も偉大な建物やモニュメントの建設にコンクリートを活用しました。

『インスラ(多層型共同住宅)』 オスティア

image via wikipedia

ローマ帝国の領土が最大となり、ローマの美術がその栄光の絶頂にあったのはトラヤヌス帝(在位:98-117年)からハドリアヌス帝(在位:117-138年)の治世にかけてでした。その栄光はモニュメント、集会場、庭園、水道橋、浴場、宮殿、パビリオン、サルコファガス、神殿などの大規模な建築プログラムによるもので、アーチ、コンクリート、ドームなどの建築技術の使用によりヴォールト天井の建築が可能となり、そのことが宮殿や公共浴場、バシリカを含む帝国の黄金時代を飾る公共建築を可能としました。

 

 

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