2016/02/27
アートコラム/Column

[コラム]美大に行ってミュージシャン!?音楽と美術、その密接な関係

美大に行っていたミュージシャンはこんなにいる

みなさん一度は聞いたことがあるはずでしょう、ザ・名曲の「ロビンソン」。ところでこの「ロビンソン」を歌う、スピッツの草野マサムネさんがどこの大学に通っていたかご存知ですか?

じつは武蔵野美術大学なんですよね~。(あ、その前には東京造形大学に通っていたこともあるそうです。)えっ、美大?って思った方、その気持ちわかります。あんなに音楽の才能があるのに絵の才能もあったんかい!!…と、わたしも初めて知った時思ったものです。

草野マサムネさんだけではなく…

でもそれだけではなく、高橋幸宏さん(YMO)、やくしまるえつこさん(相対性理論Vo.)、松任谷由実さん、イルカさん、さらには湘南乃風の若旦那さんなども美大に通ってた過去をお持ちだそうです。ビックリ。

でも、最終的にミュージシャンになったというのになぜ美術大学へ進もうと彼らは思ったんでしょうか…。

 

音楽をする美大生=わたし のハナシ

かくいう美大に通う筆者(わたし)も中学では吹奏楽、高校と大学で軽音楽をしてきているのですが、ここで注目していただきたいのは美術部には入っていないということ。美大でもこんなのレアケース…かと思いきや、結構いるんです、こういう人。なんでなのか、個人的に考察してみました。

絵も音楽も…なんでもやりたい、してみたい!

Photo credit: lulun & kame viaVisualHunt.com / CC BY-NC-SA

その原因の一つに、興味があることはなんでもやりたい!という「欲張り精神」があるのではないでしょうか。

美術においては、授業と部活ではたいしてやることが変わらなかったりもするのですが、やっぱり音楽は授業だと歌とリコーダーメインですからね、他の楽器に触りたかったら部活に入るしかない。で、入ったらなんやかんやで夢中になってしまうんです。

チームプレイがお好き?

Photo via VisualHunt.com

あとは音楽はチームプレイだということ。吹奏楽や軽音楽は一人では曲は完成しません。そもそも部活というと、学生生活の大半を占めるもの。それをひとりでもくもくと絵を描くだけのものにはしたくないんです。絵を描くのは好きだけど。

結果、美大に入ってみると意外とグループワークが多かったりしますし、社会に出たら全てがチームプレイですから、その選択は間違ってなかったなぁ、と思うわけです。

表現する、という共通点

Photo credit: rafeejewell via VisualHunt / CC BY-ND

そして何より「言葉ではない、感性の部分で表現する」ということにおいては同じだから…ではないでしょうか。要は、自分の中にあるものを表現する、というのを前提で生きてるのがアーティストですから、それが出来るなら手段は問わず。ぶっちゃけ絵が描けない歌が上手くない云々より、その心意気が大事なんです。たぶん。

 

サイレント映画の時代ではない、「イマ」のカルチャー

Photo via VisualHunt.com

これだと、たかがイチ美大生の戯言に過ぎませんね。でもやっぱり、音楽と美術というモノ自体は密接なものであると思うんです。どうでしょう、音楽のない映像作品とか、ロックバンドのライブで視覚的演出がないことなんて…考えられますか?漫画アニメやオルタナティブロックだったり、いわゆる「サブカルチャー」と呼ばれていたものが日本の立派なメインカルチャーになりつつある最近、その結びつきはさらに強く見られるようになっているようにも思えます。

そんなカルチャーがメディアとして溢れるこの社会自体を考えようと、美大をはじめとする大学の方向性もたしかに変化してきています。たしかに、美術というものは目に物を訴え感動を与えてくれますが、何もそのためだけに美術大学が存在しているわけではありません。少しでも楽しい豊かな世の中をつくろう、その道具として視覚効果を使おう。そんなソーシャルデザイン的思考が強くなってきています。

 

美大で学ぶのは”その表現にたどり着くための思考力”

たしかに、音楽と美術は義務教育としてはキッパリと分けられてしまっています。でも、分けられているのは、そこで教えられるものが簡単な技術とその導入に過ぎないから。それらを生き甲斐にしたい位楽しいと思えるようになるのは、そこへ自分なりの考えや想いをぶつけることができた時です。そしてそれには、自分にはどの表現方法がしっくり来るかも重要になってきますす。何か表現したくて美大にまで来てみたけども、やっぱり音楽の方が表現方法として自分にしっくりきた。そう思うようになれる考え方を美大で知ったから、彼らはこうしてミュージシャンとして活躍しているのではないでしょうか。

 

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