2016/03/08
アート/Art

何故アートはビジネスとして難しいのか

「父さんな、今日からアート一本で食べていこうと思うんだ」
もし家族にこのように言われたらあなたはどのような反応をしますか?

驚きと同時に生活できるか不安ということも感じるのではないでしょうか。

 

アートをビジネスとして、または本業にして生活をしていくことは日本では難しいとイメージされがちです。何故なのか、その理由とそれを踏まえた考え方について紹介していきます。

何を売るのか、アートの価値とは

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Photo credit: lulun & kame via Visualhunt.com / CC BY-NC-SA

まずはアートと言っても具体的に何を売ってビジネスとするのかでしょう。絵を売るのか、デザインを売るのか、発想を売るのか。

技術で秀でていないと目立つのが難しいのがアート市場です。考えるべきは絵やデザインを描ける人間は世の中にたくさんいるということ。

クライアントからすればアマチュア作家に頼むことで限りなく安い金額でやり取り出来るわけですから大金を支払う理由なんて無いんです。アートの価値というものがあまり高く思われていないことそれがアートをビジネスにする難しい理由の一つです。

この問題を解決するにはまずアートの価値と特殊性を高めるために売り込みを上手くやることですね。プレゼン力が物をいいます。

売り出す場を作る

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Photo credit: hine via VisualHunt.com / CC BY-NC-ND

ビジネスでやっていくのなら生活資金と活動費以上は稼がなければいけませんね。
一番良いのは会社やグループに属してノウハウを学ぶことですが個人でも出来ないことはありません。

そこで重要になるのは個展など売る場を用意しておくことです。例えば画家の場合、画材などの制作資金が必要です、また長期制作する場合更なる金額が必要となりそれに見合った売買をしなければなりません。

そういった理由から作品群は高額になるため見合った場所や人脈の中で活動していく必要があります。ですからそれを探し当てるのもまた、難しいとされる所以です。

活動領域を変えるだけで競争率が下がる理由

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Photo credit: muzina_shanghai via Visualhunt.com / CC BY-NC-ND

近年ではパソコンが普及しプロ・アマ問わずイラストレーターの方が物凄く多くなりました。技術はネットでいくらでも解説が見れるので頑張れば誰でもプロ並みに
なれるという事、アーティストといった憧れを伴う職業であることが理由としてあげられます。これだけ考えると競争率は激しそうですがあくまでアニメ系のイラスト、デザイン周辺だけの話です。

その近くに位置する絵本や広告の領域などは需要が増えているにもかかわらずアニメイラスト系のような急なアマチュアの方々の増加率は感じられません。何故でしょうか。

一つにはこれは作者の露出が少ないからというのもあるんです。これらは共同作業であったりあくまで作家の個性だけを重視するものではないので「有名になりたい人」向けではないんですよ。

有名になりたいという考えは活動する以上持ちたいものですが、競争率の高い分野でビジネスをやるよりは広告などにおいてのアート分野といった需要の途切れない仕事を持つことが大事。そうして名を売ることから始めた方がビジネスとしての基盤も成り立つわけなんです。コツコツ物事を行うこと自体は一般的なサラリーマンと変わらない、そう言ってよいのではないでしょうか。

 

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