2016/03/27
アート/Art

“ちょうどいいアート”を紹介するギャラリー東京都目黒区「Picaresque(ピカレスク)」への訪問記

 

 

アートギャラリー「Picaresqueピカレスク)」


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(著者撮影による、ギャラリー外観。ナイスな表情をしたオブジェたちがずらり)

東京都目黒区にあるアートギャラリー「Picaresqueピカレスク)」では、花瓶やポストカードなどの“ちょうどいいアート”を展示・販売している。アートに敷居の高さを感じている人こそ来てほしいというコンセプトのもと、日常生活に馴染みやすい作品が多く取り揃えられており、ギャラリー内には親しみやすい空間が広がっている。

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暮らしとともにある「アート」を目指して

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著者撮影。ピカレスクで作品を購入した人々が、どのようにそれらと付き合っているかを写真で公開している。「アート」を家に飾ることにむずかしさ感じてしまう人々への配慮が見て取れる。

“ちょうどいい”とは言っても、展示されているのは芸術作品たち。それぞれの持ち味や飾られる場所の雰囲気を大事にするため、ピカレスクスタッフさんや、過去の作品購入者の写真が作品の活かし方を教えてくれる。アートに対して敷居の高さは感じているけれども、少し興味があるというならば、そうした助けを借りつつまずは踏み出してみよう。

個人的な見解だが、ピカレスクに限らずアートギャラリーは作品の展示やそれを通じた芸術の普及・浸透が主な目的で、作品の販売はしていても「買え。」といった雰囲気は基本的にないのではなかろうか。見て楽しむことが最も重要なことで、楽しませるのは主にアートの側がもつ一種の責任であろうから、鑑賞する側がカチコチに固まる必要はない。ピカレスクでは価格もひとつ数百円といったものも多く、購入すること自体もお手頃と言えるだろう。

 

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著者撮影。
使用済み手帳収集プロジェクトによって買い取られたノートたちが収められた本棚。日記や授業ノート、アイデアスケッチなどそれぞれが多様な用途に使われており、ひとつひとつに元持ち主らの個性が色濃く表れている。適当に中身を見ているだけでも楽しい。

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著者撮影。手帳の本棚の横にある、白い鉢の観葉植物にはある秘密が隠されている。是非直接見て驚いてほしい。

筆者は箸置きとシンプルな一輪挿しを自分用に、瓢箪の形をした一輪挿しを知人用に買った。すぐに馴染む素朴さと、自分がなんなのかという主張は崩さない個性的な作品たちである。偶然にも全て同一作者によるものであった。知人の店のレジと、筆者自宅の食卓の上でもそれは未だに温かい雰囲気を放っている。

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