2016/04/30
デザイン/Design

オリンピックロゴに採用された、『市松模様』の古今東西

オリンピックのロゴが市松模様に決定

長らくかかりましたが、東京五輪のエンブレムがついに決定

4月25日、長らくゴタゴタが絶えなかった東京オリンピックのロゴが決定した。『組市松紋』をモチーフにしたA案に決定したとのことだ。しかし、そもそも『市松模様』とはなんだろうか?その歴史をたどる。

市松模様(いちまつもよう)とは、格子模様の一種で、二色の正方形(または長方形)を交互に配した模様。英語、またこれを借りた外来語のチェック(チェッカー)に相当する。

Wikipediaより引用

 

日本において、市松模様の歴史は古い。古くは古墳時代の埴輪に始まり、正倉院の宝物や家紋など、様々な場面で、この模様は使われてきた。元々はこの模様は『石畳』と呼ばれていたが、江戸時代に歌舞伎役者初代佐野川市松がこの柄の袴を愛用したことによりその名がついたとされる。この模様は江戸中にブームを巻き起こしたようで、当時の様子を描き表した浮世絵には、市松模様の和服を着ている男性の絵が少なくない。今ではチノパンとあわせて『オタク』のファッションなどと言われることもある柄だが、伝統ある模様であるといえよう。

そしてこの模様を世界で最も情熱的に愛する民族といえば、スコットランド人であろう。日本において、『市松模様』はシンプルで洗練されたイメージをもつよう、二色の単純な組み合わせで彩りを表現するよう、発展してきた。しかしスコットランドにおいて、『チェック』は非常に複雑な模様・色の組み合わせによってなる。『タータンチェック』ともいわれる、スコットランドの民族衣装に使用されるこの柄は、作る人によって必ず異なるデザインをもつのだ。それは日本における家紋のように、家固有の柄をもつことで自分の出自を示すという意味があるからだ。ブリテン島においては、チェック模様は自らの誇りをも表す重要な役割を果たしているのだ。東京オリンピックのロゴも、誇り高きシンボルとして語り継がれるようになればよいのだが…

関連記事

理由はおしゃれだから、だけではない!美大生がMacを好む訳

美大生=Mac使い、という印象は間違いじゃなかった? 美大生の作業って大体Macです。もちろんWINDOWS派も居ないことは無いと思うんですがそれでもMac派が多いんですよね……一体何故なんでしょうか。 下記の数点からその理由を説明した

10年間「紙ナプキン」に絵を描き続けたお母さん。そのクオリティが高すぎると話題に!

 Daily Napkinsとはいったい......?子供の喜ぶ顔、お母さんお父さんなら見たいですよねPhoto via Visualhuntお子さんがいらっしゃる方は、子供が喜ぶ顔を見たい、と思うのが当然。しかしどうやって喜ばすかは人それ

日本が誇る世界遺産「姫路城」。そのプロジェクションマッピングに賛否両論?

姫路城は日本のお城の代表! 皆さんは姫路城を訪れたことはありますか。言わずと知れた日本が誇る世界文化遺産です。Photo credit: Takashi H via Visualhunt / CC BY-NC-SA 白鷺城の異名その

20世紀最高の高層ビル『エンパイア・ステート・ビルディング』

エンパイア・ステート・ビルディングとはいったいなに?エンパイア・ステート・ビルディングimage via wikipedia『エンパイア・ステート・ビルディング(the Empire State Building)』は、アメリカ合衆国ニュー

え、下書きしないの?金政基(キムジョンギ)氏のドローイングが圧倒的。

下書きなしで超絶技巧のドローイング Photo credit: atacamaki via VisualHunt.com / CC BY-NC-ND みなさんは何か絵を描くとき、どういう風に描いていますか?まずは失敗してもいいように