2017/06/05
シネマ

美術館の裏側をのぞいてみない?映画で見る芸術の裏側

出典http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2181

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美術館で「この作品がどのように選ばれて、どのように展示されているのか?」

なんてことを考えたことはないでしょうか

美しく、洗練された絵画や彫刻の数々・・・の裏側はそうはいかない!その裏にはハチャメチャで熱いドラマがあったのです。

今回はその裏側を楽しく知るために、美術館の裏側に密着した映画を紹介します。

 

 

『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』

劇場公開日 2010年8月21日

“ウィーン美術館”・“大英博物館”に匹敵するオランダ最大美術館 “アムステルダム美術館” 
芸術大国オランダ最大美術館の裏側に密着したドキュメンタリーです!
 
オランダの女流ドキュメンタリー作家ウケ・ホーヘンダイクが、トラブル続きの改築工事で何年も閉館状態のアムステルダム国立美術館の舞台裏に迫る。2004年、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」など数々の傑作を所蔵する同美術館は、開館以来の大規模な改築工事を始める。スペイン人建築家“クルス&オルティス”が新美術館の設計を担当することになるが、美術館を貫く交通路が閉鎖されることに市民からの猛反発が起こり、計画はとん挫してしまう。
出典 映画.com
 
 
2004年から全面改修工事が始まり、グランドオープンにに向け奮闘が描かれ
展示品からは知ることのできない、美術館ビジネスの困難苦悩が映し出される内容となっています。
  
 
 

ついにオープン!『みんなのアムステルダム国立美術館へ』

劇場公開日 2014年12月20日

 

『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』の続編が登場

紆余曲折あったアムステルダム美術館ですが、ついに10年間の月日を経てオープンすることに…!

 

 

 

レンブラントの「夜警」など数々の名品を所蔵するオランダのアムステルダム国立美術館の改修事業を追ったドキュメンタリー「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」の続編。2008年の再オープンを予定して04年にスタートした同美術館の改修工事は、地元住民の反対などさまざまな問題によって何度も中断に追いこまれてしまう。その様子をとらえた前作に続き、10年にもおよぶ紆余曲折を経て13年4月についにグランドオープンにこぎつけるまでの顛末を追った。前作に引き続きウケ・ホーヘンダイク監督が、学芸員や建築家ら美術館に携わる個性的な人々が再オープンを目指して奮闘する姿や、展示品の選定、修復作業、作品購入といった美術館ビジネスの裏側を余すところなくカメラに収めた。

出典 映画.com

 

 

いったい誰のための美術館?

この二作で共通のテーマになっているのが“いったい誰のための美術館なのか”ということです。

作中では、作品を魅力的に見せるために夢をはせる学芸員最高の建物にするために意気込む建築家

オシャレな建物より便利性を要求してくる市民予算を渋る官僚、、三つ巴ならぬ何巴なのだ!と言いたくなるほどの複雑な人間関係が描かれていますが・・

 

その昔、王が国を支配していた時代は彼らが画家に作品を注文することで美術作品が作られた時代がありました。時が過ぎ、王族が滅び市民が国を動かす時代が訪れたとき、今まで王族が住んでいた宮殿が美術館となりました。

 

アムステルダム国立美術館の騒動が大きくなったのは、舞台が市民が日常的に使う「公道」であり、国民の税金による「国立」であり、パブリックスペースとしての「美術館」だったからです。

誰の意見を尊重すべきなのか、この問題を終結するための決定権」をめぐる争いでもあったのです。

 

たとえるなら、東京オリンピックに向けて建設中の「国立競技場」ですが、わたしたち市民の声がどのくらい反映されたでしょう

10年もの月日を費やし完成したアムステルダム美術館を、遠い国の素敵なお話では済みそうにありませんね。 

 

 

アムステルダム美術館

 

出典https://www.rijksmuseum.nl/jp/general-information-japanese

出典https://www.rijksmuseum.nl/jp/general-information-japanese

レンブラントフェルメールなどオランダを代表する作家たちの作品を多数所蔵

館内の写真撮影は禁止されているが、作品の魅力をより深く味わう為に自分で作品をスケッチする事を強く奨励している館内では紙とペンを持ってスケッチにいそしむ来場者が多く見られ、他の美術館とはひと味違ったユニークな鑑賞体験ができるのもポイント

また美術館公式のスマートフォンアプリも充実しており、無料で日本語の音声ガイドを聞くこともできます。作家や作品についての解説だけでなく、絵画の見方や注目すべき点も教えてくれるので、作品への理解が深まるでしょう

すぐ近くにはゴッホ美術館市立近代美術館等の名だたる美術館が軒を連ねており、芸術に浸る1日を過ごせそうです

 

 

 映画でも出てくる、レブラントの『夜警』

ルネッサンス以来最高の画家であり、オランダの黄金時代を代表するレブラント

光と影の画家ともいわれ、『夜警』というタイトルは18世紀以降につけられたもので、実際は左上から差し込む光でもわかるように昼間だとわかります。

画面を保護するために塗られていたニスが黒ずみ夜の光景に見えたことから『夜警』となったとも

 

 

概説

当時、多くの画家たちによって「集団肖像画」が描かれていました。

集団で描いてもらうため一人当たりの画料は安く済むという理由から爆発的な人気となったが、一人一人が同じ料金を払うので画家は夫々を公平に描かなければならいため人物を整列した状態で描くことが多く、作品としての評価は低く面白みの無いものでありました。
そんな時に描かれた『夜警』は、まるで舞台の上で繰り広げられる歌劇の一場面のようなドラマティックな作品として集団肖像画界に登場し新たな芸術ジャンルとして確立させたのです

その頃、すでに脚光を浴びていたレブラントがさらに注目される作品になったのは間違いありませんが、この作品を制作・完成以降、様々な不幸が彼を襲い画家生命が転落していきます…

芸術界に新たな革命をもたらした作品が、皮肉にも彼の人生を大きく変えてしまったのです。

 

映画にもなっているのでチェックしてみてください

『レブラントの夜警』

 

 

 

 

『グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状』

劇場公開日 2016年11月26日

 

 

ヨーロッパ三大美術館の一つとして知られ、2016年で創立125周年を迎えるウィーン美術史美術館。2012年から大規模な改装工事を敢行した美術館の改装から再オープンまでの舞台裏に密着したドキュメンタリー。館長をはじめ、清掃員、運搬係、美術史家と、美術館に携わるスタッフたちの一人一人が美術品と共存しながら働き、最高の形で展示する姿を映し出していく。解説、インタビュー、音楽を排したダイレクトシネマの手法で構成。

出典 映画.com

 

日本人来客人数万人を誇るオーストリア最大美術館『ウィーン美術史美術館』に密着したドキュメンタリー映画

創立120年の節目に当たる2012年からスタートした大規模な改装工事に2年以上にわたり密着した製作陣は、ナレーションやインタヴュー、音楽を一切排したダイレクトシネマの手法を用いて撮影。

豪奢な天井画や壁画などまるで宮殿のような豪華な装飾とともに、改装工事の様子、美術品の収蔵庫、修復作業場、閉館後の館内や会議室など、ふだん見ることのできない美術館の姿を垣間見れます。

偉大なる美術館”の裏側とそこで働く人々の姿を丁寧に描いた創設120年の歴史を守り、ハプスブルク家の伝統と美術館の存亡をかけてスタッフたちが奮闘する様が描かれています。

 

「古いものは美術品と建物だけです―――」

スタッフが抱える理想と現実

ハプスブルク家の遺産を守る美術館は、中世からの伝統を継承しつつ、現代の観客に向けて新たな風を吹き込まなくてはいけない。

歴史の重圧のなかで、どのようにして現代的で革新的な展示を成功させるのか

 

因みに、ウィーン美術史美術館には、現在絶賛上野で展示中の「バベルの塔」をはじめとした世界最多のリューゲル・コレクションを所蔵しています。

出典http://thegreatmuseum.jp/

出典http://thegreatmuseum.jp/

 

 

ウィーン美術史美術館

出典https://www.wien.info/ja/sightseeing/museums-exhibitions/top/kunsthistorisches-museum#4

出典https://www.wien.info/ja/sightseeing/museums-exhibitions/top/kunsthistorisches-museum#4

世界で最も豊かで優れている美術館の一つと評価されるウィーン美術史美術館

1872年から1891年にかけて建てられ今年で126年目を迎えます。

645年間君臨したハプスブルク家の歴代皇帝たちが蒐集した膨大な数の美術品を所蔵し、プラハにいた神聖ローマ皇帝ルドルフ2世、ブリュッセルのレオポルト・ウイルヘルム大公達により収集された作品やデューラールーベンスティティアーノの作品や、世界で最大のブリューゲルの作品群が中核をなしています。

 

 

 

パリ・ルーヴル美術館の秘密

2003年12月20日(土)公開

 

 

 

今まで美術品以外の撮影が許されなかったルーヴル美術館の舞台裏をフィルムに収め、本国フランスやヨーロッパ全土で絶賛されたドキュメンタリー。ナレーションを一切排し巨大絵画の移動と展示、作品の修復、展示方法を検討する学芸員たちなど、ルーヴルを支える人々の姿を映し出す。監督は『ぼくの好きな先生』のニコラ・フィリベール。1980年代の大改修時に撮影を始め、音響テストや展示品の掃除など普段決して見られない光景をユーモラスに捉えている。

 

その所蔵品数約35万点。館内すべてを見て廻るのにゆうに一週間はかかるといわれる世界最大の美術館―ルーヴル。

これまで絶対に美術品以外の撮影を許してこなかったルーヴルの裏舞台に、初めて映画のクルーが足を踏み入れました。

撮影隊が初めて足を踏み入れた時に目にしたものは、壁ほどもある巨大なカンヴァスを20人弱で持ち運ぶスタッフたち…。多様な職種とそれにかかわる入念な仕事ぶりに驚かされたり、真新しいイヴ・サンローランの制服に心を躍らせる係員の姿、メールを配達するのにローラーブレードで通路を移動する青年?も登場したり、、巨大美術館の裏側をぜひご覧ください。

 

ルーブル美術館

出典http://onna-hitoritabi.com/france/paris/musee-du-louvre

出典http://onna-hitoritabi.com/france/paris/musee-du-louvre

 

「あらかじめ見たい作品を選んでから出かけよう」と言われるほど所蔵品の多さでは有名なルーブル美術館

中世から1848年までの西洋美術の作品、西洋美術に先立ち影響を与えた古代文明の作品、イスラム美術の作品を、8つの部門に分類し展示しています。

今では日本語のHPがあるなどかなり良心的で行きやすくなっています。

セーヌ川を挟んだ真向かいには、モネの「蓮の花」で有名なオルセー美術館があります。こちらも大きな美術館なので旅行の際はしっかりした事前準備が必要そうですね

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した映画のいくつかをご覧くださった方はお分かりいただけると思いますが、

美しい美術館の裏側は、実はとてもドロドロしているのです。

わたしたちは美術作品ではなく美術館や学芸員、その他大勢の関係者たちが作り上げた総合芸術作品を見ているのかもしれません。

作品だけでなく、美術館や、作品をどのように展示してあるのかを分析してみると、普段の作品鑑賞には無かった新しい発見があるかもしれません。

ぜひ、今後はそんな美術館の裏側も気にしつつ、美術館内を歩いてみてはいかがでしょうか?

 

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