2017/06/19
アートコラム/Column

【これは見たい!】尾形光琳と同世代、明誉古磵の没後300年を記念した展覧会が奈良で開催中

【これは見たい!】尾形光琳と同世代、明誉古磵の没後300年を記念した展覧会が奈良で開催中

 

明誉古磵(めいよ・こかん)という画僧の名前を聞いた事はありますか?

知らない人も多いと思います。

明誉古磵(めいよ・こかん)浄土宗の僧侶。

32歳の頃、修行の一環として敬神の意を表し1000体の大黒天を描く事を目標として以来、1680年代後半から約20年間京都で画僧として活動。

海北友松の子、海北友雪狩野益信に師事しました。

 

尾形光琳と同じ時代を生きた、画僧、明誉古磵の没後300年を記念した展覧会が、奈良の大和文華館で先月520日から開催中です。

 

軽妙な筆致で描かれた大黒天図が有名な明誉古磵ですが、

今回はそれだけでなく、本格的な著色仏画社寺縁起絵巻仏教説話版本の挿図など、非常に幅広い画風の作品を展示しています。

没後300年で初めての回顧展という事で、古磵の作品を一同に返した形で見られるのは今回が

隠れた「ゆる絵」画僧がここにも。

白隠慧鶴

仙厓義凡

白隠慧鶴仙厓義凡などは既に、「ゆる絵」や「ポップな日本画」として再評価熱が高まった後ですが、

今回の展示によって、「明誉古磵」再考の熱が高まりそう。

今月、ちょっと足を伸ばしても見たい展示の1つです。

 

まだまだ謎の多い画僧。明誉古磵

明誉 古礀(めいよ こかん、承応2年(1653年) – 享保2年5月23日1717年7月1日))は、日本江戸時代前期から中期にかけて活動した浄土宗僧侶画僧。京都の報恩寺第15代住職。僧名は、澄蓮社明誉虚舟古磵[1]

出典:wikipedia

 

出自出生地についてはまだまだ不明点の多い古磵。

薬師寺の古文書には、古磵が2000点を超える大黒天図を寄進したという事が記されているとか。

奈良との縁が多く、奈良や大和郡山を中心とした社寺に作品が多く残っています。

現在確認できている作品は約300点ほど。

展示の見どころ

展示の見どころはずばり、縦4メートルを超える「薬師浄土曼荼羅図」(1716,薬師寺蔵)

大きすぎて展示ケースに入らなかったとか。

 

大黒天図で一般には知られている事の多い古磵ですが、今回の展示では曼荼羅図涅槃図が充実。

水墨画の軽妙な筆致からは伺い知る事の出来ない、精密な描写力に圧倒されます。

 

もちろん大黒天画を始めとする、ゆるい画風の水墨画や挿絵も充実しています。

「山水図屏風」「七福神図」といった名品もお見逃しなく。

 

この細かな描写、そして色使い。技術にも目を見張りますが、どこか現代に通じるセンス、魅力を持った画僧、古礀

その作品の魅力をぜひ直接見に行ってみてください。

展覧会基本情報

開催地:大和文華館

HP:http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/

開催期間:2017年5月20日(土)~7月2日(日)

休館日:毎週月曜日休館

入館料:一般 930円 高校・大学生 720円 小学・中学生 無料

アクセス:近鉄奈良線「学園前」駅下車徒歩約7分

 

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