ライト・アート

Light Art
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ライト・アートは人工的な光や電気を使用した芸術作品のことで、動く美術作品と称されるキネティック・アートのひとつと捉える考え方もあります。
キネティック・アートの理論を打ち出したのは、バウハウスの指導者のひとりで写真家のモホリ=ナジ・ラースロー、モホリ=ナジはバウハウス時代から光による空間表現に取り組んでいました。

1922-1930年にかけてモホリ=ナジが制作した彼の代表作「光・空間調節器(ライト・スペース・モデュレータ)」は、ライト・アートの先駆けと言えます。
この作品は、外側から光を当てると、回転しているガラスや金属板の面に光が反射して光の演出を行うもので、反射や透過といった光の性質を機械的にコントロールする装置であると同時に、まさに光を利用したアートです。

本格的なライト・アートの動向が始まるのは1950年代、1951年に空間主義の創始者ルーチョ・フォンタナが、ネオン管を使用した環境芸術作品を制作して、ミラノのトリエンナーレ会場に展示したのをきっかけに、その後は急速は発展します。
1960年代に入ると、ライト・アートは世界的にも注目を集めるようになっており、ライト・アートをテーマにした国際展が世界中で開催されるようになりました。
関連アーティスト
ジェームズ・タレル,ブルース・ナウマン,田中敦子,ダン・フレイヴィン