ビデオアート

Video art
https://i1.wp.com/media.thisisgallery.com/wp-content/uploads/2018/12/yayoi-kusama-01.jpg?fit=1200%2C959&ssl=1
「ビデオアート」とは、主にビデオテープやDVDなどの電磁的記録媒体を用いて映像と音声を扱う芸術形態を指します。
始まりはモニターやプロジェクターを使用したギャラリーなどでの展示形式が主流でしたが、ビデオアートは現在までも発展を続けてきました。近年はパソコンなどの情報機器を使用し相互作用をもたらすことが意図されたインタラクティヴ・アートとして、また既存の芸術分野やメディアと複合した空間芸術としてのインスタレーションなどとしても発表されています。
1963年、韓国人アーティストのナム・ジュン・パイク、またドイツ人アーティストのヴォルフ・フォステルが、映像を歪めるなどのモニターを使用した実験的作品を発表したことがビデオアートの始まりとされています。また、ビデオアートの歴史において重要な機材は、1964年にソニーから発売された世界初の家庭用ビデオテープレコーダーと、1966年に発売されたポータブルビデオカメラの通称ポータパックでした。
1980年代以降は、ミュージック・ビデオ・クリップなどの登場により、既存の絵画・彫刻・音楽・写真・映画などの芸術分野と産業の融合が行われると共に、機材の低価格化により、爆発的に制作者の数を増やし発展してきました。1990年代後半以降、映像表現は現代美術の表現手段として一分野を確立し、確固たる地位を占めています。
関連アーティスト
ナム・ジュン・パイク,ピピロッティ・リスト,ブルース・ナウマン,ジョーン・ジョナス,ゲイリー・ヒル