2016/02/22
アート/Art

0から学ぶ西洋美術史シリーズ~ロココ芸術~

今回の0から学ぶ西洋美術史シリーズで扱うのは『ロココ芸術』です。

ロココ芸術

ロココ芸術とはバロックに続く時代の美術様式のことです。18世紀、ルイ15世のフランス宮廷から始まり、ヨーロッパの他国にも伝えられ、流行しました。ロココは『ロカイユ』に由来する言葉です。ロカイユは岩の意味で、バロック時代の庭園に造られた洞窟に見られる岩組のことです。それが転じて、1730年代に流行していた、曲線を多用する繊細なインテリア装飾を『ロカイユ装飾』と呼ぶようになりました。前時代のバロック芸術が豪壮・華麗に対して、ロココ芸術は優美・繊細ともいわれますが、両者の明確な区別はなく、曖昧です。

ロココ建築

ロココ建築は、主に宮廷建築で用いられた建築の傾向を指すもので、独立した建築様式ではありませんが、宮廷建築だけあってかなり豪華です。フランスだけではなく、ドイツ、ヨーロッパの宮廷でも採用されました。ロココ建築にはロカイユ装飾という特徴があります。これがバロック建築との唯一の違いです。ロカイユ装飾は曲線を多用する繊細なインテリア装飾のことを言います。イタリアの貝殻装飾に由来すると考えられていますが、植物の葉のような自由な曲線を複雑・優美に配したものです。

「ロカイユ装飾」が天井周りに多く使われ、壁と天井の境界が明確でなくなるのがロココの特徴です。大規模・重厚なバロック宮殿よりは、小規模なサロンを好む繊細な趣味が基調にあります。

『ヴェルサイユ宮殿』  フランス

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世界遺産で有名な『ヴェルサイユ宮殿』もロココ建築の一つです。ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世が建造した宮殿で、フランス絶対王政の象徴的建造物ともいわれています。ルイ14世をはじめとした王族と、その臣下が共に住むヴェルサイユ宮殿においては、生活のすべてが絶対王政の実現のために利用され、その結果さまざまなルール、エチケット、マナーが生まれました。

『サンスーシ宮殿』 ドイツ

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『サンスーシ宮殿』はプロイセン王国時代の1745年から1747年にかけて、『フリードリヒ2世』の命によってわずか2年間で建てられました。

『エカテリーナ宮殿』 ロシア

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『エカテリーナ宮殿』は第2代ロシア皇帝エカテリーナがドイツの建築家を雇って夏の避暑用の離宮として1717年に作らせたのが最初のもので、その後、第4代ロシア皇帝アンナ(在位:1730年 – 1740年)がロシア人建築家に命じ増築させました。

 

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