ハイレッド・センター

High Red Center
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ハイレッド・センターは、高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之の3名により1963年に結成された前衛芸術グループで、グループ名はそれぞれの性の頭文字をとって、ハイ「高」、レッド「赤」、センター「中」と名づけられました。
グループのシンボルマークには真紅のビックリマーク「!」を使用し、日常的な場所で過激なイベントを展開します。

その内容は、人目を引く見るからに奇妙な化粧をして山手線に乗ったり、白衣にマスク姿をした大勢のメンバーが、銀座の路上を徹底的にそうじするといった、「反芸術」の思想に基づく奇異なパフォーマンスで、かれらの活動は美術ジャーナリズムだけではなく、週刊誌や世間の注目も大きく集めました。

ハイレッド・センターはその活動内容にタイトルを銘うっており、「第5次ミキサー計画」、「山手線事件」、「炉プロジー」、「シェルタープラン」、「首都圏清掃整備促進運動」などが挙げられます。なお、ハイレッド・センターのパフォーマンスには、不特定のメンバーが参加することも度々ありました。

かれらの活動期間にあたる1964年は東京オリンピックが開催された年で、ハイレッド・センターが結成された1963年は怪しい団体の活動への警戒が特に強まっていた時期でもあり、かれらの活動は「芸術」なのかという問いかけを広く提起しました。
関連アーティスト
高松次郎,赤瀬川原平,中西夏之