佐藤卓

Taku Sato    
1955年-
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国籍
日本
ジャンル
アーティスト解説
佐藤卓は、パッケージなどの商品デザインを中心に、ビジュアル・アイデンティティやプロダクトデザイン、商品企画、テレビ番組のアートディレクションなど多岐に渡って手掛ける、グラフィックデザイナー・アートディレクターです。東京藝術大学デザイン科・大学院を終えた後、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所を設立。様々な分野にまたがるデザイン文化の拠点となるミュージアム「21_21 DESIGN SIGHT」のディレクターとして創設に関わり、2017年からは館長を務めています。佐藤の最も有名な仕事は、「ロッテキシリトールガム」「明治おいしい牛乳」のパッケージデザインです。この二つの商品は、誰もがスーパーやコンビニで手に取ったことがあるでしょう。田中の手掛けるデザインの特徴は、アノニマスなデザインであること。アノニマスとは、作り手の個性を声高に主張しない、誰が作ったか分からないような匿名性の高いものということです。佐藤は、食品パッケージを考える時は、「美しい」より「おいしそう」を選ぶと語ります。美しさは時代の価値観によって変わりますが、「おいしい」というプリミティブな感覚は、言語化するのは難しいけれどもほぼ万人が共通して持つ普遍的でベーシックなものです。個性に邪魔されず誰もが共有できること。そのことがかえって、商品やデザインを他と差別化し、抜きん出たものにするのかもしれません。
経歴

    1955年 東京に生まれる。

    1981年 東京芸術大学大学院美術研究科構成デザイン専攻修士課程修了、株式会社電通入社。

    1984年 電通を退職、株式会社佐藤卓デザイン事務所を設立。

    2002年 「展覧会『デザインの解剖』」で毎日デザイン賞受賞。

    2003年 パッケージデザイン「明治おいしい牛乳」でグッドデザイン賞(コミュニケーションデザイン部門)受賞。

    2006年 武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科客員教授に就任。

    2007年 パッケージデザイン 「キシリトール・ガム」グッドデザイン賞(コミュニケーションデザイン部門)受賞。

    2008年 「21_21 DESIGN SIGHT第2回企画展佐藤卓ディレクション『water』のⅥ、ポスター、会場デザイン」で第10回亀倉雄策賞受賞。

    2012年 「国立科学博物館『縄文人展』のポスター、ブック&エディトリアル」でADC会員賞受賞。

    2016年 パッケージデザイン「キシリトール・ガム」でグッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞。

    2017年 パッケージデザイン「明治おいしい牛乳」でグッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞。「21_21 DESIGN SIGHT」館長に就任。

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