海辺の母子像
Mother and Child by the Sea
パブロ・ピカソ
作品解説
「海辺の母子像」は20歳のピカソが描いた「青の時代」(1901-1904年)の作品で、青いマントをまとっている母親が幼子を胸に抱いて祈っている様子は、キリスト教の聖母子像を連想させます。この作品は、ピカソが家族の住むスペインのバルセロナに帰郷していた頃に描かれたものとされていますが、2018年、作品の下層部に新聞紙が貼り付けられているが発見されました。調査は非破壊・非接触のスキャナーで行われ、貼り付けられている新聞はフランスの日刊紙『ル・ジュルナル』(Le Journal) で、1902年1月18日に発行されたものと判明。この日付は、ピカソが「青の時代」にパリからバルセロナに移動した時期に重なります。
制作年
1902年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
フランス・パリ(バルセロナという説もある)