メランコリー(憂鬱)

Melancholy

エドヴァルド・ムンク

作品解説
「憂鬱」には海岸線を背景に頭に手を置いた憂鬱そうな男が描かれています。このモデルは、ムンクの友人でクルチャニア・ボヘミアンのメンバーだったジャッペ・ニルセンです。この作品が描かれた1891年、ニルセンはクリスチャン・クローグの妻でニルソンより10歳上のオーダ・クローグと不倫関係になったといわれ、ムンクは彼らの不倫関係を、自身の過去における不倫を反映する形で描きました。波打つ海岸線と左へ伸びていく揺らいだ曇り空などに、この憂鬱な心情が表現されています。ノルウェー人画家による最初の象徴主義作品だとも言われています。
制作年
1891年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
フランス
所蔵美術館
    個人蔵
ジャンル