ストライプのシャツを着た自画像

Self-Portrait with Striped Shirt

エゴン・シーレ

作品解説
エゴンシーレは20世紀初頭に活躍したウィーンを代表する画家です。皮膚については眉の灰色、頬と耳の淡い赤を対照に描き、頬に青い痕跡を付け、暗い茶色の毛を紫色で強調しています。この作品はエゴンシーレがわずか20歳の時の作品ですが、彼の波乱に満ちた人生を知る人はこの絵に彼の抱える精神的な不安を感じるかもしれません。エゴンシーレはスペイン風邪にかかりわずか28歳で亡くなりますが、亡くなるまでに手がけた作品の数々にはこうした独特の哀愁と退廃的なムードが漂っています。
制作年
1910年
素材/技法
チョーク、水彩、紙
制作場所
オーストリア
所蔵美術館