人生の花
Springtime of Life
上村松園
作品解説
1899年の『人生の花』は、上村松園が実際に花嫁衣裳の支度を手伝ったという体験から生まれた作品です。娘を送り出す母親の複雑な心境と緊張感、娘の期待と不安の入り混じった緊張感を上村松園の美しく繊細な表現で表しています。「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」、「真・善・美の極致に達した本格的な美人画」を描きたいと松園が述べていたように、」この絵には日本の女性の美しさと気品が溢れています。
制作年
1899年
素材/技法
不明
制作場所
京都