つれづれ

Beautiful Women

上村松園

作品解説
『つれづれ』は1941年の上村松園の作品で、京の伝統文化に育まれた松園は、竹内栖鳳らに学び独自の美人画様式を確立し、明治・大正・昭和を通して生涯美人画を描き続けました。「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願」という松園の言葉のとおり、松園の美人画には観る者の心を深く打つ崇高な美しさがあります。松園は西洋化の波に圧されず日本の伝統的な美人画を描き続けました。『この作品もそんな松園の美人画の代表作の一つで、口元に手を添える奥ゆかしい女性が優雅に描かれています。
制作年
1941年
素材/技法
絹本彩色
制作場所
京都
所蔵美術館