サン・チャイルド
Sun Child
ヤノベケンジ
作品解説
ヤノベケンジは現在最も注目される日本の現代美術作家の一人であり、「子供時代の記憶や関心」に基づき近未来的な機械彫刻が作品の特徴です。『サン・チャイルド』は中でも近年波紋を呼んだ作品です。『サン・チャイルド』は東日本大震災と福島第一原子力発電所事故からの復興と再生への願いを託した像として、福島市の施設に設置されました。胸の部分には線量計(ガイガーカウンター)がついていて「000」と表示され、あくまで原子力災害からの安全の象徴として復興の願いを込めて作られましたが、太陽を右手に持ち防護服を着た子どもがヘルメットを脱いだ姿のその作品は、住民から放射能の風評被害を助長するという批判が起こり、2018年9月に撤去されるという事態に陥っています。
制作年
2011年
素材/技法
FRP、鉄、ネオン
制作場所
日本