一千年

A Thousand Years

ダミアン・ハースト

作品解説
『一千年』はダミアン・ハーストの作品の中で最もショッキングなもののうちの一つです。牛の頭とハエと殺虫灯が置かれています。ハエは牛の頭に卵を生み、やがてウジ虫が湧き、やがてハエになり、ハエは殺虫灯に当たって死にます。そしてそれをウジ虫が栄養とします。この作品の中で自然界の一つの食物連鎖が作られているのです。こういったコンセプチュアルアートは物議を醸し、あまりにもグロテスクで批判の声が多いのも事実です。しかし人間の好奇心や興味はこういったショッキングなアート作品に対し反応してしまうもので、ダミアン・ハーストの展示会にはいつも多くの人が訪れます。コンテンポラリー・アーティストの中でも代表的な存在となった彼はこのようなアート作品を発信し続けています。
制作年
1991年
素材/技法
ガラスケース・牛の頭・ハエ・殺虫灯・砂糖
制作場所
イギリス