ジャパニメーション

Japanimation
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「ジャパニメーション」とは、北米で生まれた「Japan」と「Animation」の合成語です。海外における日本製アニメーション作品の総称あり、1970年代のビデオデッキの発売をきっかけに、1980年代頃まで愛好家の間で呼称され始めました。当時、北米に輸出された作品は、文化や習慣、そして表現規制の違いから、日本的な表現や性的で暴力的な表現は削除するなど、しばしば批判や規制を受けながら、テレビ放送やビデオを中心に流通しました。
1990年代の日本では、自国のアニメーション作品を日本独自の文化として確立し、世界へ発信するための有望なコンテンツとして期待を集めており、1997年になると海外展開を日本国政府も後押しをします。そのころから「ジャパニメーション」は日本でも用いられ始め、世界中に広がっていきました。2000年代後半になるとその用例は減り、代わりに「アニメ(Anime)」と呼ばれることが一般的となります。
輸出品としての日本のアニメーション作品は、2014年までは苦戦を強いられていましたが、2015年に起こった中国の「爆買」により、一転して史上最高の売上げを記録します。ところが、その華々しい記録とは裏腹に、製作スタッフの人手不足や現場の過酷さがたびたび取りざたされてきました。また、近年では人件費の安い中国や韓国などの制作会社への外注が増え、人材育成と日本の技術流出の両面が危惧されており、日本のアニメーション産業は転換期を迎えているといえます。