デッサン

dessin
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デッサンは素描とも言い、物体の形や明暗などを平面に描画する美術の制作技法やその過程、作品を指します。輪郭線や平面を埋める細かい斜線によって、対象の陰影、色合い、質感などを描写します。使用される道具はペン、鉛筆、木炭、パステル、コンテなどで、それによって木炭デッサン、鉛筆デッサンなどと称します。また描く対象によって、静物デッサン、人物デッサン、石膏デッサンなどとも言います。立体から平面に落とし込むデッサンは、何を描いて何を描かないかという「情報の整頓」がかなりのウエイトを占めます。そのため、その絵で何を見せたいのか、そのための構図はこれでいいのか、どのように画面を構成していくのかといった画面作成の基礎が、デッサンには詰まっていると言えます。コンセプト、構図、形、陰影、量感、質感、全体感、テクニックなど、作品制作に必要なスキルの全ての基礎となる力を鍛える訓練になるのです。デッサンの本質は対象を見る観察力を身に着けることであり、そのことで作品の完成度を判断する力もつきます。結果として、自分の作品も他人の作品も、客観的な視点で判断することができるようになるのです。