四国 香川の美術館(8件)
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高松市美術館
(Takamatsu Art Museum)高松市美術館は「戦後日本の現代美術」、「20世紀以降の世界の美術(版画)」、「香川の美術(漆芸・金工)」の3つのテーマで国内外のアート作品を収集・展示する市立美術館。戦後日本の現代美術としては、岡本太郎、田中敦子、白髪一雄、荒川修作、、横尾忠則、篠原有司男、李禹煥、菅木志雄、森村泰昌、奈良美智、村上隆など、昭和〜平成の名作を多数所蔵しています。20世紀以降の世界の美術は、パブロ・ピカソ、アンリ・マティス、ワシリー・カンディンスキー、アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインなど。香川の美術としては、美しさと歴史的重要性の高さを誇る漆芸と金工のコレクションが充実。高松市美術館は高松中央商店街(アーケード街)に隣接する便利な立地にあり、JR高松駅・琴電瓦町駅からも徒歩圏内。
〒760-0027香川県高松市紺屋町10-4 -
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
(Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art)丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の作品を所蔵する美術館(愛称:MIMOCA/ミモカ)。JR丸亀駅前にあるMIMOCAは延床面積8,000平方メートルを誇る大型アート施設で、正統派モダニズム建築家の谷口吉生が建築設計を担当し、1991年に誕生しました。昭和を中心に活躍した熊倉弦一郎は、現・東京芸術大学の洋画科で藤島武二に師事した後、フランスに渡りアンリ・マテイィスからも指導を受け、日本やニューヨークで戦争画から抽象画、三島由紀夫『仮面の告白』の装丁、有名な三越の包装紙デザインまで幅広く活躍。1980年には勲三等瑞宝章を受賞し、上野駅の壁画「自由」や、香川県庁舎の壁画も有名です。MIMOCAでは熊倉弦一郎本人が寄贈した約2万点の作品を常設展で紹介するほか、現代アートの特別展も行っています。〒763-0022 香川県丸亀市浜町80-1 -
ベネッセハウス ミュージアム
(Benesse House Museum)日本を代表する建築家の1人、安藤忠雄が設計し、美術館とホテルの一体型施設として1992年に直島に開館。「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、館内と屋外に絵画、彫刻、インスタレーション作品などを展示しています。直島の美しい風景の中、恒久展示のサイトスペシフィック・ワークも多数。草間彌生の黄色い巨大なカボチャ型の作品が有名ですが、その他にも柳幸典、安田侃、杉本博司、リチャード・ロング、ヤニス・クネリス、トーマス・ルフ、カレル・アペル、蔡國強など、現代アートの重要作家の作品を心ゆくまで堪能できます。美術館からの海や緑の眺めも作品の一部のように楽しめる建築が特徴です。
〒761-3110 香川県香川郡直島町琴弾地 -
地中美術館
(Chichu Art Museum)瀬戸内の美しい景観を損ねないよう、建物のほとんどが地中に埋まった設計になっている地中美術館。安藤忠雄による建築そのものがサイトスペシフィック・アートワークと呼ぶのにふさわしい、静謐かつダイナミックな美術館です。特に、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの3人のアーティストの作品を恒久展示するために設計された展示室は必見。モネの晩年「睡蓮」を自然光だけで見られるほか、タレルの「オープン・スカイ」を日没時に観る特別なプログラムも。モネの庭をイメージした「地中の庭」では、四季を通じて多彩な植物の生命力を感じられます。入館チケットはオンラインによる完全予約制。
〒761-3110 香川県香川郡直島町3449-1 -
李禹煥美術館
(Lee Ufan Museum)ヨーロッパを中心に国際的に活躍する現代アーティスト李禹煥(リ・ウーファン)の、70年代〜現代までの作品が一堂に会する美術館。安藤忠雄による半地下構造の建築設計は、海と山の間のなだらかな地形を生かして自然と空間の調和を生み出しています。李禹煥と安藤忠雄のコラボレーションとして誕生したこの美術館では、作品と建築とが調和し、作品をいっそう印象鮮やかに見せてくれます。1960年代後半より「もの派」の潮流の中で重要な役割を担ってきた李禹煥の代表的な平面作品や彫刻作品を、美術館内外の美しく静謐な景色との融合として楽しめる貴重なアート空間です。シーズンにより閉館時間が異なるので事前に確認を。
〒761-3110 香川県香川郡直島町字倉浦1390 -
豊島美術館
(Teshima Art Museum)ベネッセアートサイト直島の一部として、瀬戸内海に浮かぶ豊島(てしま)の小高い丘の中腹に位置する、2010年開館の豊島美術館。SANAAでも知られる建築家・西沢立衛による「地上に落ちた一滴の水」をイメージして構想されたという外観、建物の上部に空いた2つの大きな穴から自然光や風の入る設計は、美術館自体が1つのアート作品として捉えられ国際的にも高評価を博しています。内部にはアーティスト・内藤礼による立体作品「母型」が展示され、1日を通して「泉」が生まれる様子を観ることができます。建築と一体になり、環境や時間の経過と共に変化していくこのアート作品は、訪れる人に静かな感動をもたらします。
〒761-4662 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607 -
豊島横尾館
(Teshima Yokoo House)豊島(としま)の港に面したエリアにある古民家をアレンジして作られた豊島横尾館も、ベネッセアートサイト直島の一部。民家の母屋、蔵、納屋、庭などを展示場所として、現代アーティスト横尾忠則の平面作品とインスタレーション作品を展示しています。「生と死」をテーマに制作を続ける横尾忠則の作品の中でも、特に豊島横尾館の庭に設置されたカラフルなインスタレーションは訪れる人の目を引くものとして有名です。「LOUIS VUITTON京都大丸店」などのユニークな建築設計でも知られる建築家の永山祐子が手がけた同美術館は、開口部などに色ガラスを使用した斬新な設計は生と死を分かつ境界のような存在感をもって、横尾忠則の作品の鑑賞体験を豊かに印象付けます。
〒761-4661 香川県小豆郡土庄町豊島家浦2359 -
イサム・ノグチ庭園美術館
(The Isamu Noguchi Garden Museum Japan)彫刻家イサム・ノグチが1969年に移り住んだ高松市牟礼町の、住居とアトリエをベースにした美術館。ノグチの約150点にのぼる彫刻作品と彫刻庭園、展示蔵と移築した住居など、ランドスケープ全体を作品のように味わうことができ、生前のノグチの息遣いや世界観が伝わってくるようなアートスペースです。晩年、ノグチはここで日本の自然や四季の美しさに触れ、創作の源としたといわれています。彫刻のみならず環境設計や舞台芸術、モニュメント設計、インテリアデザインまで、幅広いフィールドで才能を発揮したイサム・ノグチの作品と、それらが生み出された環境を観ることができるイサム・ノグチ庭園美術館は、アーティストにとっても刺激的な空間です。入館には事前申し込みが必要。
〒761-0121 香川県高松市牟礼町牟礼3519