オルタナティブ・スペース

Alternative Space
https://i0.wp.com/media.thisisgallery.com/wp-content/uploads/2018/12/Alternative-Space.jpg?fit=1600%2C1067&ssl=1
オルタナティブというのは英語で「二者択一」や既存のものに取ってかわる新しいものという意味があり、オルタナティブ・スペースというのは、直訳すると新しいスタイルの展示スペースという意味で、主にアート活動を行う目的の空間を指して言います。
絵画や彫刻を展示するために作られた画廊や美術館とは異なり、映像、音楽、美術、演劇など、新しいスタイルのアートやパフォーマンスを行う場として利用されています。空間全体を作品として作り上げるインスタレーションは、オルタナティブ・スペースの出現によって発展しました。

1969年にマンハッタンに登場した非営利目的の小ホールが最初のオルタナティブ・スペースと言われており、その後は世界中で次々と同様のスペースが誕生、小規模なスペースから大きな空間までさまざまなオルタナティブ・スペースがありますが、その多くは廃屋や倉庫をリノベーションして活用されています。

日本でオルタナティブ・スペースが作られ始めたは1980年代、もともと形態に決まりがないため、個人が運営するスペースや小規模なスペースは、映画の上映や詩の朗読会などにも利用されました。
オルタナティブ・スペースには、新しいパフォーマンスを試みているアーティストや、パフォーマンスができる空間を探しているアーティストが集まってくるため、オルタナティブ・スペースは先鋭的なアーティストたちの「たまり場」という役割も担っています。