ディテール

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フランス語の「細かく切る」という言葉が由来となって、大きな物を細かく切るという意味が発展したディテールは、単純に細部、小さいものを表すだけでなく、小さく主要ではない部分、「全体に対する細かい部分」という意味も含まれています。ディテールの反対語は、概要・主要な部分という意味の「アウトライン」です。
建築業界では建築物全体に対して細かい部分となるインテリア部分を指して用いられます。また設計図、詳細図についてディテールと表現し、単純に細部という意味で用いられる場合もあります。
反対に美術業界では、主要な部分ではないものの、より重要なものとしてディテールという言葉を使うことがあります。例えば、絵画に対して「ディテールまでこだわった作品」と言う事がありますが、全体の色使いに対して、陰影などの細かい色使いにこだわることで作品全体を支え、より良いものとなる場合があります。細部、小さいものまでこだわることで、作品全てへのこだわりを表現する「細かいこだわり」の部分が包括されているともいえます。
英語でディテールという時は、「つまらないこと」というニュアンスを含むこともありますが、美術や建築などのものづくりにおいてのディテールは、つまらない部分どころか、こだわるべき特に重要な部分といえます。