ドリッピング

dripping

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ドリッピングとはキャンバスに絵の具を垂らして絵画を描く技法で、ドリップペインティングとも呼ばれています。
アメリカのニューヨーク派の抽象画家、ジャクソン・ポロックが最初に用いた技法で、はじめは床に画布を敷いてその上から缶に入った絵の具を垂らして表現していたため、「したたる」という意味のドリップ(drip)からドリッピングという呼び名が定着しました。

ポロックはその後もさまざまな表現法をこころみます。手首のスナップをきかせたり、腕のスイングによって顔料をキャンバスに散らせるなど、遠心力を利用して顔料を空中に放つことで、表現の幅を広げていきました。
また、この技法では使う顔料の粘性によっても出来上がる飛沫の形状が変わるため、ポロックはアルミニウム塗料などの商業用の塗料をはじめ、ありとあらゆる顔料を用いてはその特性を調べ、ドリッピングによる表現の可能性を探求し続けます。

この技法は、ポロックが「描く」という行為を表現しようとしたもので、その絵の意味するところや構図の謎を探るのはあまり重要なことではありません。作品はいずれも意図的な構図ではなく偶然の産物で、ある種のパフォーマンスアートと言えます。

関連アーティスト
ジャクソン・ポロック