具体美術協会

Gutai group

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具体美術協会(ぐたいびじゅつきょうかい)は、戦前から活躍していた前衛画家の吉原治良(よしはらじろう)を中心に、1954年に結成された前衛美術団体で、「GUTAI」とも呼ばれています。
吉原治良はもと二科会(にかかい)の前衛グループ「九室会」のメンバーで、GUTAI結成当時のメンバーは、吉原のほかに吉田稔郎(よしだとしお)、嶋本昭三(しまもとしょうぞう)、山崎つる子、正延正俊(まさのぶまさとし)、上前智祐(うえまえともすけ)らを含む15人。翌年には、白髪一雄(しらがかずお)、村上三郎、金山明(かなやまあきら)、田中敦子らも加わっています。

結成の翌年1955年1月には機関紙「具体」を創刊したほか、7月には芦屋(あしや)川畔で野外実験展を開催、10月には東京で具体美術第1回展を開催するなど、GUTAIは結成と同時に活発な活動を展開しました。
GUTAIの作品は、丸太、土、布、水、廃品などをそのままの形で作品として展示したものや、パフォーマンス的なものなど、それまでにはないまったく新しいもので、1957年に来日したフランスの評論家、ミシェル・タピエによって「アンフォルメルの日本における一例」として海外でも広く紹介されました。

その一方で、GUTAIは抽象絵画の団体として海外で紹介されてしまったため、1957年以後は平面作品が中心となり、真に「具体」らしい活動が展開されたのは1955~57年までの3年間でした。
その後もGUTAIは展覧会などの活動を続けますが、1972年に吉原が他界すると同時に解散。
活動していた時期にはGUTAIは国内ではほとんど評価されていませんでしたが、特に初期の3年間の活動はのちの日本の現代アートの先駆けだったとして、こんにちでは国内外から高く評価されています。

関連アーティスト
田中敦子,白髪一雄