アンフォルメル

Informel
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アンフォルメルとはフランス語で「非定型の芸術」という意味があり、第2次大戦後の1950年代のヨーロッパで、フランスを中心に展開された抽象絵画の動向です。
第2次大戦前の抽象絵画は幾何学的抽象がすっかり定着しており、大きな変革は見られなくなっていました。けれど、大きな戦争を体験したことで、アートにおける表現のあり方や可能性が、画家たちによって改めて見つめなおされるようになります。
やがて、「形」にとらわれない表現や、自己の内面(主に怒りや葛藤)をキャンバスに描き出すことを試みる、新しいスタイルの抽象絵画が生まれます。それがアンフォルメルです。
アンフォルメルを代表する画家は、フランスのジャン・デュビュッフェやジョルジュ・マチュー、ドイツのヴォルスなどです。

アンフォルメルという呼び名は、フランスの批評家ミシェル・タピエが名付けたもので、1952年にタピエが書いたエッセイ集「Un art autre(もうひとつの美術)」の中で、このことばを使っていました。
タピエは熱心な美術品蒐集家でもあり、世界中のアンフォルメル的な作品を数多く収集し、その作品の批評をUn art autreで紹介しています。この本によって世界中でアンフォルメルの動向がますます活発になったとも言えます。アメリカではアクションペインティングが抽象絵画の主流となり、日本では「具体」がアンフォルメルと同じような理念に基づく活動を展開しました。
関連アーティスト
ジャクソン・ポロック,ジャン・デュビュッフェ,具体美術協会,瀧口修造