英語で内面を意味する単語であるインテリアは、ヨーロッパの宮廷建築に起源があり、日本語では室内装飾に関して用いられます。そのため、インテリアデザインとは、住宅、商業施設を含めた建築物や自動車、鉄道といった乗り物などの室内装飾をデザインすることを指しています。装飾品としては、照明や家具、カーテン、壁や床などの内装材といった、個々の物や素材の装飾性に特化してインテリアという語を用いますが、装飾品で彩られた内装、室内全体を指して用いられていられることが一般的になっています。
インテリアデザインに特化した専門職として、インテリアデザイナーがいます。インテリアデザイナーの基本は、インテリアの装飾をデザイン、コーディネートすることですが、最近は室内を利用する人のライフスタイルや生活導線、使い勝手なども踏まえたうえでデザインすることが求められており、全てを総括するインテリアプランナーがデザイン面に携わることも増えています。また、インテリアデザイナーやプランナーはインテリアと深く関わる建築物全体やエクステリアとの関連性も検討する必要があります。その一方でアート的要素も強く、家具や照明を使って美しさや個性を表現し、室内というキャンパスを表現の場として用いています。そのため、インテリアデザインに関しても絵画のようにモダニズムやミニマリズムといった表現方法を取り入れたデザインを行うことが一般的です。