支持体

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支持体とは、「塗膜を支える面を構成する物質」のことで、わかりやすく言うと絵画においては絵の具を塗るキャンバスや紙などを指します。そのほかにも、布や木、皮、石、金属、ガラスなど、じつに多彩な支持体があります。古くは地面や洞窟の壁などもまた支持体の一種でした。
支持体というのは本来は塗装の用語で、基底材とも言います。絵画の製作工程はある意味、塗装と同じ手法で行われるため、塗装用語が美術用語にも定着したのでしょう。

「支持体」ということばは、アートの中でも主に絵画の分野においてのみ使用されるもので、どの支持体を使用するかによって作品の出来が変わってきます。支持体の種類はじつに多彩で、単に「布」といっても、綿、麻、亜麻、合成繊維などいろんな素材があり、素材によって絵の具の浸透率や発色のよさは変わります。

支持体の中に塗料がしみ込むことで絵の具がはがれ落ちるのを防ぐため、一般的に支持体には多孔質のものを使います。
さらに、支持体との密着性を高めるために地塗りを施したり、絵画の耐久性と発色の良さを保つために絶縁処理を施すなど、絵画の制作工程にはいくつもの作業がありますが、その大半は塗装の基礎であり、絵画はある意味、塗装のひとつの形態とも言えます。