タシスム

Tachisme

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タシスムは1940年代から1950年代のフランスの抽象絵画の様式の一つで、タシスムということばはフランス語の「tache、タッシュ(しみ、汚れ)」からきています。
フランスの評論家シャルル・エスティエンヌが、当時のフランスの抽象画家、ジョルジュ・マチューらの作品を見て「しみ(タッシュ)のようだ」と批判したことに由来しています。

タシスムは、「アンフォルメル」というフランスを中心にヨーロッパ各地に現れた、激しい抽象絵画を描く流れの一部です。その時期は第二次世界大戦に繰り広げられた破壊や殺りく行為の傷あとが人々の心の中にいまだ深く残っており、画家たちはキャンバスに絵の具をべっとりと盛り上げて形をとどめていない人体像を描くなどして、感情や戦争の残酷さを表現しました。
同じ時期、アメリカではアクション・ペインティングによる抽象表現が展開されており、タシスムはヨーロッパにおけるアクション・ペインティングとみなす解釈もあります。

タシスムでは、パレットを使わずにチューブから絵の具を絞り出してそのままキャンバスに絵の具を塗り付けたり、「絵」ではなく「文字」を書くように筆を走らせるといった特徴が見られました。

関連アーティスト
ジャン・デュビュッフェ,ジャン・フォートリエ,サム・フランシス,アントニ・タピエス,ヴォルス