原研哉

Kenya Hara        
1958年-
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国籍
日本
 
アーティスト解説
原研哉は、世界的に活躍する日本のグラフィックデザイナーです。武蔵野美術大学大学院デザイン専攻を修了し、日本デザインセンター入社。現在は日本デザインセンターの代表取締役社長を務めます。商業的なアートディレクションからオリンピック・万博の開・閉会式プログラム、公式ポスターなどの公的な仕事、世界各地での展示活動や書籍執筆など、幅広く活動を展開しています。著書「デザインのデザイン」や「白」は、アジア各国語版をはじめ多言語に翻訳され、様々な地域で読まれることとなりました。原の仕事でわたしたちの最も身近なところにあるものは、無印良品のアートディレクションでしょう。2001年より無印良品のボードメンバーとなり、初代・田中一光の跡を継いでアートディレクターを務めました。原のデザインの基本は「エンプティネス(空っぽ)」「未知化」とという概念です。広告メッセージとは、作り手が一方的に情報を投げかけたり受け手の考え方を限定して代表してしまったりするものではなく、受け手の「知らなかった」を引き出し能動的なイメージを喚起させること。そういった考え方です。原は、デザインとは基本的に「ものの本質」を把握するための方法だと語ります。デザイナーの仕事とは、本質を見極めてそれを目に見える形にしていくことなのです。そんな原のデザイン手法は、丁寧に淡々と、不要なものを全部そぎ落としていくというもの。刺激的な色やかたちの乱用を抑えて、平易な写真を使ったり、流行から距離を置いてごく普通に美しく見えるような文字の組み方をしたり、身近にいそうなモデルを起用したりします。水を澄ませるような作業、「ノーデザイン」と思わせるような、どこにデザインがあるのか分からないようなデザインを理想とします。そういったデザインの本質的な美しさは、無印良品のブランドイメージを思い起こす時、すんなりと理解できるのではないでしょうか。
経歴

    1958年 岡山県に生まれる。

    1983年 武蔵野美術大学大学院デザイン専攻修了、日本デザインセンター入社。

    1998年 長野オリンピックの開・閉会式プログラム制作。

    2000年 「RE-DESIGN:日常の二十一世紀」展で、世界インダストリアルデザインビエンナーレ大賞(インダストリアル・グラフィック両部門)、毎日デザイン賞受賞。

    2001年 松屋銀座のリニューアル計画に携わる。無印良品のボードメンバーとなる。「紙とデザイン」ブックデザインで第3回亀倉雄策賞受賞。

    2003年 無印良品の広告キャンペーンで東京ADC賞グランプリを受賞。武蔵野美術大学教授に就任。

    2004年 「デザインのデザイン」でサントリー学芸賞芸術部門受賞。

    2005年 愛知万博の公式ポスターを制作。

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