戦後デザイン運動の原点 デザインコミッティーの人々とその軌跡
Information
会期 | 2021年10月23日〜2022年1月16日 |
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会場 | 川崎市岡本太郎美術館 |
入場料 | 一般1,000(800)円 高・大学生・65歳以上800(640)円 中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
開館時間 | 9:30-17:00(入館16:30まで) |
休館日 | 月曜日(1月10日を除く)、11月4日(木)、11月24日(水)、12月29日(水)~1月3日(月)、1月11日(火) |
電話番号 | 044-900-9898 |
住所 | 〒214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内 |
アクセス | 生田緑地東口から 徒歩5分 西口から 川崎国際ゴルフ場クラブハウス園路(通行時間8:00~17:30)を通り、徒歩6分 または、階段を経由した徒歩3分の道のり |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | https://www.taromuseum.jp/nextexhibition.html |
展示内容・解説
戦後の復興からまもない1950年代の東京。ようやく人々の暮らしの中に、家具や道具のデザインへの意識が少しずつ広がりはじめる時期に、「国際デザインコミッティー」(現・日本デザインコミッティ-)は、戦後日本のデザイン運動の先駆けとして、国際交流やデザインの啓蒙を目的に創立されました。
きっかけは、1953年にイタリアから届いた一通の招待状。この「第10回ミラノ・トリエンナーレ」への参加要請に応えるべく集ったのが、建築家の丹下健三や吉阪隆正、清家清、デザイナーの剣持勇、柳宗理、渡辺力、亀倉雄策、評論家の勝見勝、浜口隆一、瀧口修造、写真家の石元泰博、そして画家の岡本太郎でした。顧問には、坂倉準三、前川國男、シャルロット・ペリアンが名を連ね、時代をリードする多彩なジャンルの人々が顔を揃えました。
「ミラノ・トリエンナーレ」への参加は、次の第11回展(1957年)に実現しますが、むしろ彼らの活動の軸となっていったのは、東京銀座の百貨店「松屋」の一画に設けられた売場に置くための商品選定と、併設の「デザインギャラリー」や催事場で行われた展覧会を通じたデザインの啓蒙でした。
通産省のGマーク「グッドデザイン商品選定制度」(1957年)に先んじて、百貨店という身近な舞台で始められたグッドデザイン運動は、ひろく人々の間に定着し、「日本デザインコミッティー」と改称された現在もなお、活発な活動が展開されています。
本展では、「デザインコミッティー」の活動と創立メンバーらの交流に焦点を当てるとともに、そこから生まれたコラボレーションにも注目します。柳宗理《バタフライスツール》や森正洋《G型しょうゆさし》といった時代を代表するプロダクトとの繋がり、そして旧東京都庁舎(1957年)、香川県庁舎(1958年)、世界デザイン会議(1960年)、東京オリンピック(1964年)での協同。彼らが闊達な交流のなかで切り拓いた仕事の広がりと、デザイン・建築・美術など多領域を軽々と横断していく自由さは、転換期となる今の時代を突破する糸口になるかもしれません。
(公式HPより)
アーティスト
- 渡辺 力
- 岡本 太郎
- 石元 泰博