サーリネンとフィンランドの美しい建築
Information
会期 | 2021年11月6日〜2021年12月19日 |
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会場 | いわき市立美術館 |
入場料 | 一般800円(640円) 高・高専・大生400円(320円) 小・中生200円(160円) ※( )内は、20名以上の団体割引料金 |
開館時間 | 9:30~17:00(入場は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
電話番号 | 0246-25-1111 |
住所 | 〒970-8026 福島県いわき市平字堂根町4-4 |
アクセス | [電車] JR常磐線・磐越東線いわき駅より徒歩12分 [高速バス] 高速バス(東京-いわき線、会津若松・郡山-いわき線、福島-いわき線)平中町バス停より徒歩3分 |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1617095340692/index.html |
展示内容・解説
エリエル・サーリネン(1873-1950)は、フィンランドのモダニズムの原点を築いた建築家・デザイナー・都市計画家です。ヘルシンキ工科大学の同級生ゲセリウス、リンドグレンとともに共同建築設計事務所を設立すると、若くして1900年パリ万国博覧会フィンランド館の建築を担当し、国内外に名を轟かせます。折しも国家の独立を求めるフィンランドでは、民族性と独自の文化的価値の再発見を目指す総合的な文化運動「ナショナル・ロマンティシズム」が台頭していました。彼らの花崗岩を用いた建築と、民族叙事詩『カレワラ』に由来する装飾モチーフは、フィンランドを象徴する様式として支持されました。
彼らのキャリアを通じて重要な役割を担ったのが住宅建築でした。家具やテキスタイル、色彩豊かな室内透視図からは、内装を含めた総合芸術として住宅をデザインしていたことが窺われます。自分たちの事務所兼共同生活の場として郊外の湖畔に建設したヴィトレスクは、その最たる例といえるでしょう。
やがて駅や都市のデザインへと活動を広げる中で、サーリネンは同僚たちと袂を分かち、独自のモダニズムを追求し始めます。そして1922年にシカゴ・トリビューン本社ビルの設計競技で二等を獲得すると、翌年アメリカに移住し、自ら設計したクランブルック美術アカデミーで教鞭をとるほか、同じく建築家となった息子のエーロ・サーリネンと建築事務所を設立し、ともに設計に励みました。
本展では、サーリネンのフィンランド時代に焦点を合わせ、図面、スケッチ、家具のデザインを通してその功績をたどります。椅子から建築、都市計画に至るまで、常に人々の生活に寄り添ったデザインを希求したサーリネンの仕事は、生活様式の急変を余儀なくされた私たちに、今も変わらない価値を提示してくれるでしょう。
(公式HPより)
アーティスト
- エリエル・サーリネン