「タイル」までのプロローグ 手わざの時代の陶磁製建築装飾

会期終了

Information

 
会期2022年4月9日〜2022年9月4日
会場 多治見市モザイクタイルミュージアム
入場料 一般:310円、高校生以下無料(常設展料金でご覧いただけます)
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分)
休館日 月曜日(休日の場合は翌平日)
住所 〒507-0901 岐阜県多治見市笠原町2082-5
アクセス 多治見駅南口を出て、「多治見駅前」2番バスのりばから東鉄バス笠原線『東草口行き』または『羽根行き』に乗車、「モザイクタイルミュージアム」下車。(駅からの所要時間:約17分)
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公式HP https://www.mosaictile-museum.jp/exhibition/

展示内容・解説

本展は、手わざを生かした明治、大正時代の敷瓦や陶磁板などを紹介することによって、100年前に起きた「タイル」の変革と、その序章(プロローグ)に焦点をあてる企画展です。

1922年4月12日、平和記念東京博覧会の会場で開催された全国タイル業者大会において、様々な呼称が付されていた建築を被覆するやきものが、「タイル」と呼ばれることになりました。2022年はその年からちょうど100年にあたります。この出来事は、単なる名称の統一にとどまらず、手工芸的な位置づけで作られてきた様々な陶磁器製の建築装飾が、工業的な基準をもつ「タイル」へと転換していったことを表す、タイル業界における大きな事件でした。

殖産興業を推進する明治政府は、万国博覧会に掛軸や障屏画同様の繊細な絵付けを施した陶磁器を出品して好評を得ました。瀬戸と美濃で製造されたゆがみのない陶磁板はその技術力の高さを感じさせます。ドイツ人のワグネルが開発した「旭焼」のタイルも、こうした日本の絵画表現を最大限に生かした究極の装飾タイルというべきものでした。一方、敷瓦の製造が盛んになった瀬戸では様々な銅板転写の図案が考案され、京都の陶磁器試験所では、陶芸の技術を生かした日本的なタイルや建築装飾の表現が研究されています。しかし、こうした手工芸的な「タイル」はその後、効率的な機械製造による製品に凌駕されていくのです。

統一される前の時代の「タイル」。日本的な表現を摸索し、試行錯誤を重ね、当時の技術の粋を集めて作られていたことを感じていただければ幸いです。
(公式HPより)

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