山口蓬春と四季の移ろい―蓬春が描いた自然の息吹―

会期終了

Information

 
会期2022年4月9日〜2022年6月5日
会場 山口蓬春記念館
入場料 一般 600円 高校生以下は無料
団体割引 100円割引 20名以上の団体で一週間前までに予約した場合
障がい者割引 100円割引 同伴者1名を含む
開館時間 午前9時30分~午後3時30分(入館は午後3時まで)
休館日 毎週月曜日
住所 〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2320
アクセス 逗子ICから逗葉新道、県道207号線経由で約7km
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公式HP https://www.hoshun.jp/exhibitions/

展示内容・解説

古来、日本絵画の主要な型の一つとして、春夏秋冬にわたる歳時を描いた四季絵がよく知られています。四季絵は最初、平安後期の儀礼書の中で、屛風や障子などに描かれたことが記されており、当初は和歌からの発想による景物が絵画化されていたようです。室町時代には四季あるいは春・秋の二季を屛風の左右隻に分けて描く形式が、さらに、江戸時代には夏から秋へ、晩秋から早春へと季節の推移を表現した作品も生み出されており、四季を描く伝統はその表現の型を新しくしながら、現代の日本画にも息づいています。

山口蓬春(1893-1971)は東京美術学校日本画科に在籍中、日本絵画の伝統を学んだ後、新しい時代にふさわしい、独自の日本画を追究してきました。美校で学んだやまと絵の形式に関して、「今日の感情なり思想なりに一致させる事は困難だと思う。」(『アトリヱ』昭和7年3月)」と述べているように、その画法から自らを遠ざけます。その一方で、蓬春は四季に生じる万物の代表として描かれた中国宋元時代の花鳥画に魅せられ、花卉草木の写生によって得られる自然観照の境地に重きを置くようになります。

本展では、蓬春作品における花卉花鳥の描写に着目し、その時代時代の感覚を映しながら変遷をたどった蓬春の感性に映る四季の移ろいの表現を展観します。ならびに、蓬春が参考品として入手した月次絵(※)の代表作《十二ヶ月風俗図》(重要文化財)を始め、東洋絵画にみる四季の機微を味わい、古典芸術への思慕を追体験します。
(公式HPより)

アーティスト

  • 山口蓬春

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