教科書のなかの文学/教室のそとの文学Ⅳ──夏目漱石「こころ」とその時代
Information
会期 | 2022年6月25日〜2022年9月10日 |
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会場 | 日本近代文学館 |
入場料 | 一般300円、中高生100円 |
開館時間 | 午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで) |
休館日 | 日曜日・月曜日・7/28・8/25 ただし、7/18(月・海の日)は開館、翌7/19(火)を休館 |
住所 | 東京都目黒区駒場4-3-55(駒場公園内) |
アクセス | 京王井の頭線 駒場東大前駅(西口)徒歩7分 |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | https://www.bungakukan.or.jp/cat-exhibition/cat-exh_current/13796/ |
展示内容・解説
「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」「記憶して下さい。私はこんな風にして生きて来たのです」——夏目漱石の「こころ」を読んで、こうした言葉が忘れられない人は多いでしょう。小説の一節が、このように後々まで迫ってくるのは、小説の世界が一読してそれで終わり、全て解決ずみというのではなく、長く息づいて、私たち読者の内部に住み着くからです。これからもこの開かれた謎に満ちた世界とずっと対話していきたい、と思わせる何かがあるのです。
高校生になって、教科書で初めて「こころ」を読んだ人も多いと思います。若い時に買って読んだ文庫本を大人になって読み返し、これまで発見できなかったことを見出した人もいることでしょう。思い出せる作中の言葉があるというのは、すでに小説の言葉の世界に自分が目を凝らしていることを示しています。言葉との終わりのない対話、言葉の世界にいつも寄り添って考える姿勢こそ、漱石の求めたことなのです。この展覧会では、作中の印象的な一節の背景を示す資料や、「こころ」が長く読みつがれた歴史も紹介します。一人一人が作中の生きた言葉を探し、人間の心に思いを深めていただく契機となりましたらと願っています。
(公式HPより)