エマージェンシーズ! 042 伊敷勇琉《The Magic Mountain》

会期終了

Information

 
会期2022年6月25日〜2022年9月25日
会場 インターコミュニケーション・センター
入場料 無料
開館時間 午前11時~午後6時
休館日 月曜日(月曜が祝日の場合翌日)、年末年始
電話番号 0120-144-199
住所 〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス 京王新線初台駅東口徒歩2分
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公式HP https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2022/emergencies-042-ishiki-takeru/

展示内容・解説

山水画のような風景の中、小舟に乗り、どこへともなく川を流れていく作者の分身は、社会からの隠遁を考え、そうした世俗から離脱することについて考えを巡らせています。社会や制度に拘束されずに自由に生きること、それが自分にとっての意志表明であると考えると同時に、その困難さを前に葛藤しています。また、作者の分身は、ヴァーチュアル・クラブを訪れると、仮想空間での空間の擬似共有を体験しながら、かりそめの共感に対して物足りなさを感じます。

本作は、仮想現実世界のヴァーチュアル・クラブと山水画の世界を模した3D空間を行き来するヴィデオ・ゲーム調の映像と、実空間に設置されたステージ照明の連動によるインスタレーションです。タイトルは,トーマス・マンの小説『魔の山』からの引用で、2021年という、新型コロナウイルス感染拡大と、その期間の自宅待機生活をへて、様々な混乱と分断を目の当たりにし、次第に内省的になっていく過程が、重ね合わされています。

世界的なパンデミック時代の到来によって、移動と人的接触の制限が、半ば強制的に課せられるようになった現在。それは、さながらディストピア小説の未来世界が現実になったとも言えるものでした。自室にこもり、人と会わない生活の中で、作者は、そのような環境にどこか世界の外側にいるという感覚を持ち(もちろん完全な外側になど行けないと知りつつ)、それを「抑圧と隠遁以外の別なあり方」についての思索の場所と考えるようになります。今回の展示では、その後の世界の情勢の変化の中で作品をアップデートしています。
(公式HPより)

アーティスト

  • 伊敷 勇琉

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