装いの力―異性装の日本史
Information
会期 | 2022年9月3日〜2022年10月30日 |
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会場 | 渋谷区立松濤美術館 |
入場料 | 一般 1,000円(800円) 大学生 800円(640円) 高校生・60歳以上 500円(400円) 小中学生 100円(80円) ※( )内は渋谷区民の入館料 ※土・日曜日、祝休日は小中学生無料 ※毎週金曜日は渋谷区民無料 ※障がい者及び付添の方1名は無料 |
開館時間 | 午前10時~午後6時 ※毎週金曜日は夜8時まで開館。 ※土・日曜日、祝日・最終週は「日時指定予約制」 |
休館日 | 月曜日(ただし、9月19日、10月10日は除く)、9月20日、10月11日 |
電話番号 | 03-3465-9421 |
住所 | 〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14 |
アクセス | ○京王井の頭線「神泉駅」下車 徒歩5分 ○JR・東急電鉄・東京メトロ「渋谷駅」下車 徒歩15分 |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | https://shoto-museum.jp/exhibitions/197iseisou/ |
展示内容・解説
男性か女性か—人間を2つの性別によって区分する考え方は、私たちの中に深く根付いています。しかしながら、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服によって越える試みをしばしば行って きました。社会的・文化的な性別を区分するための記号である衣服をもって、生物学的に与えられた性とは異なる性となるのです。もちろん、異性装を実践した人物の性自認や性的指向は非常に多様なものであり、それらが異性装とともに必ずしも変化するということはありません。日本には、ヤマトタケルをはじめとした異性装をしたエピソードの伝わる神話・歴史上の人物たちが存在するほか、異性装の人物が登場する物語や、能・歌舞伎といった異性装の風俗・ 嗜好を反映した芸能も古くから数多くあります。古代から近世を経て、西洋文化・思想の大きな影響下にあった近代日本社会では、一時期、異性装者を罰則の対象とする条例ができるなど変化がおとずれますが、それでも現代まで異性装が消えることはありませんでした。本展では、絵画、衣裳、写真、映像、漫画など様々な作品を通して各時代の異性装の様相を通覧し、性の越境を可能とする「装いの力」について考察します。特に現代では森村泰昌の作品やダムタイプのパフォーマンス記録映像の展示のほか、1989年2月に始まったドラァグ・クイーンによるエンターテインメントダンスパーティー“DIAMONDS ARE FOREVER”メンバーによる、本展のためのスペシャルなインスタレーションが展開されます。
近年では、人間に固定の性別はなく、従って「男性/女性」という二者択一の規定を取り払い、多様な性のあり方について理解し、認め合うという動きがでてきたものの、実際には性別における二項対立の構図は いまだに様々な場面で目にするものでしょう。男らしさ、女らしさとは何なのか。日本における異性装の系譜の一端を辿ることで、それらがどのように表現されてきたのかということを探り、「異性装」という営みの「これまで」と「これから」について考えます。
(公式HPより)