菅原果歩個展「分け入る森」

会期終了

Information

 
会期2022年9月24日〜2022年10月30日
会場 秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT
入場料 無料
開館時間 9:00〜17:30
休館日 会期中無休
電話番号 018‐888‐8137
住所 〒010-0976 秋田県秋田市八橋南1丁目1−3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内
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公式HP https://www.artscenter-akita.jp/archives/31056

展示内容・解説

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)で9月24日(土)から、野鳥を対象にフィールドワークと撮影を続ける作家・菅原果歩の個展「分け入る森」が始まります。

菅原果歩は秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻4年に在籍。中学生の頃に鳥に興味を持ち始め、大学入学後は主に雄物川周辺や大潟村で撮影を続けてきました。渡り鳥の中継地として知られる飛島(山形県)で撮影したことをきっかけに抱いたのが、「私はなぜ鳥が好きなのか。何のために写真を撮っているのか」という問いでした。その後も鳥との関わりのなかで自分のルーツについて探求し、本展において、ひとつの答えを提示します。

「人々の身近に隣り合う自然から、日々の暮らしとは関わり合うことのない遥かな遠い自然へと足を踏み入れる。撮影をする際、自分の足でその自然の境界を分入っていく感覚が常にあった。その先の景色に1羽の鳥が現れただけで、私にとって目の前が一時停止した物語のように見えてくる。
時にそれは本当に一瞬の出来事で、その一瞬のユートピアを自分の中にお土産としてずっと持っておくためにシャッターを切る。これまでの鳥との出会いが私の些細な日常を強く支えているように思う」

自らの五感で鳥を探すこと。一瞬の出会いをシャッターにおさめること。そこから生まれた作品には、菅原が見つけたユートピアがあるといいます。そして写真一枚一枚に合わせ、菅原は自身にとってのユートピアが紙に浮き出るようにさまざまなプリント方法を実験してきました。

「ほとんどの写真はデジタル一眼レフで撮影しているが、デジタル写真をあえて古典技法を用いて焼き付けることで視覚を物質化し、原初的なイメージを得ようと試みる。粒子の並びと紙の質感から浮き出る自然と鳥の像は現実世界を写しとる写真からもうひとつの別の世界を剥き出しにさせる気がしている。画面の中に楽園のような世界を作り出すために、さまざまななプリント方法を実験してきた。一枚一枚に納得できるプロセスと支持体を選び、作品を作り出したい」

本展では、身近な自然の象徴としてカラスを撮影した「青い鳥シリーズ」をはじめ、撮影するまでの道中の様子を細かに記した冊子なども展示。鳥への探究心から分け入る森へ、誘います。
(公式HPより)

アーティスト

  • 菅原 果歩

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