山口蓬春と皇室―現代へ続く蓬春レガシーの系譜―

会期終了

Information

 
会期2022年10月1日〜2022年11月27日
会場 山口蓬春記念館
入場料 一般 600円 高校生以下は無料
団体割引 100円割引 20名以上の団体で一週間前までに予約した場合
障がい者割引 100円割引 同伴者1名を含む
連携館割引 100円割引 ※連携館 葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)、神奈川県立近代美術館 葉山(企画展の一般券・学生券のみ)
年間入館券 1,800円 ※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券1,800円
(発行月から翌年の同月末日まで有効)を発売中)
開館時間 午前9時30分~午後3時30分(入館は午後3時まで)
休館日 毎週月曜日(10月10日は除く)、10月11日(火)
電話番号 046-875-6094
住所 〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2320
アクセス ■電車でお越しのお客様
JR逗子駅(横須賀線・湘南新宿ライン)京浜急行バス3番乗場
逗子・葉山駅(京浜急行線)南口2番乗場
海岸回り葉山行(逗12)、「海岸回り福祉文化会館行(逗11)」にて約20分
「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車 徒歩2分
※ただし、土・日・祝日等は大変混みあう可能性がありますのでご注意ください。
【ルート案内】バス降車後、逗子に戻りながら信号機付横断歩道を通り過ぎ、山口蓬春記念館の看板を右折し小道を上り、徒歩2分で正門に到着します。
地図 Google MAPで見る
公式HP https://www.hoshun.jp/exhibitions/

展示内容・解説

昭和という新たな時代の幕開けを待つかのように、若くして時代の寵児となり、時を経て日本画壇を牽引する立場となった山口蓬春(1893-1971)は、皇室との関わりも多かったといえます。

昭和3年(1928)には、皇太子のご成婚奉祝の献上品である《現代風俗絵巻》や昭和天皇の即位を奉祝して制作された画稿《昭和御大典繪巻》を師・松岡映丘(1881-1938)らとともに制作しています。

戦後、葉山へ転居した蓬春は、元侍従長・入江相政(1905-1985)と懇意にしていたこともあり、葉山の御用邸に赴いて、香淳皇后(1903-2000)と絵の話をすることもありました。また、香淳皇后が御絵を制作される時に使用された揮毫机や椅子などは、蓬春自身の考案によって製作され、使用していたものが入江元侍従長の目に留まり、同様のものが作られたというエピソードもあります。そして、宮内庁から皇居宮殿造営にあたり、正殿松の間杉戸制作の依頼を受けた蓬春は、昭和43年(1968)、おおよそ4年の歳月を費やして《楓》を完成させます。

そのような蓬春の周囲には、いつしかその人柄や才能を慕い若い画家たちが集まってきました。例えば、平成の大嘗会の屛風を制作した東山魁夷(1908-1999)と髙山辰雄(1912-2007)は、蓬春とともに旅行をするなどプライベートでも懇親を深めていました。また、令和の大嘗会の屛風を制作した土屋禮一(1946-)は、蓬春の孫弟子にあたります。蓬春にとって若い画家と接することは、その才能を育てるとともに、芸術家としてお互いに切磋琢磨することで自身の目標である新日本画創造への意欲を高めていったといえるでしょう。そして、その姿は若い画家たちの大きな糧となり、蓬春の情熱とともに現代へと脈々と受け継がれています。

本展では、蓬春と皇室との関わりに焦点をあてるとともに、皇室との関わりを通じて育まれた次世代の画家たちの活躍も「蓬春レガシー」の一つとして捉え、現代に受け継がれた系譜とその意義を探ります。
(公式HPより)

アーティスト

  • 山口蓬春

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