アーサー・ラッカムと「ギフト・ブック」の時代

会期終了

Information

 
会期2022年10月14日〜2023年1月9日
会場 軽井沢絵本の森美術館
入場料 【軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデン単館の場合】
大人 950円 中高生 600円 小学生 450円 
【エルツおもちゃ博物館・軽井沢との2館共通セット券の場合】
大人 1,400円 中高生 900円 小学生 650円 
※小学生未満無料
※小学生以下のご入館には保護者の同伴が必要です
※障がい者割引あり
開館時間 【10月】9:30~17:00
【11月~1月】10:00~16:00
※最終入館は閉館の30分前
休館日 【10月・11月】火曜日 【12月】火~金曜日 ※12/28(水)~12/31(土)は開館 【1月】1/1(日)、1/4(水)~1/6(金) ※1/10(火)~3月中旬は冬季休館
住所 〒389-0111長野県北佐久郡軽井沢町長倉182
アクセス 関東方面からのアクセス
関越自動車道「練馬I.C」から「藤岡JCT」経由、上信越自動車道「碓氷軽井沢I.C」まで約1時間40分。碓氷軽井沢I.Cからムーゼの森まで約15分です。
関西方面からのアクセス
名神高速「吹田I.C」から「小牧JCT」経由、中央自動車道「岡谷JCT」経由、長野自動車道「更埴JCT」経由、上信越自動車道「小諸I.C」まで約5時間40分。小諸I.Cからムーゼの森まで約20分です。
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公式HP https://museen.org/ehon/exhibition

展示内容・解説

 「ギフト・ブック」とは、19世紀末頃から20世紀初めに出版されていた、豪華な装飾がほどこされた挿絵入りの本です。その主な内容は、グリム童話をはじめとする昔話や、アンデルセン童話などの児童文学となっており、芸術家たちによる美しいイラストともに、物語を楽しむことができました。また、クリスマスプレゼントの贈り物としても喜ばれていました。
 こうした「ギフト・ブック」の挿絵画家の代表格が、イギリスの画家アーサー・ラッカムです。ラッカムは『リップ・ヴァン・ウィンクル』(1905年)や『ケンジントン公園のピーター・パン』(1906年)のヒットを皮切りに、一躍人気のイラストレーターとなりました。彼が挿絵をつけた『不思議の国のアリス』(1907年)は、現在でも高い人気を誇ります。また、『グリム童話』(1900年)は、後に豪華増補版が出るほどの売れ行きでした。
 彼が描く妖精や動物、騎士やお姫さまといった登場人物は、美しさや力強さの中にどこかあやしさを兼ね備え、子どもたちの想像力や好奇心を誘いました。彼の表現は「魔力」や「魔術師」と例えられることもあり、没後から80年以上経った今も、ヨーロッパ中で個展が開催され、世界中のイラストレーターに影響を与え続けています。
 ラッカムの目覚ましい活躍は、当時「ギフト・ブック」が多くの人に望まれていたことを表します。一方、1914年に起こった第一次世界大戦を境に、その出版数は減少していきました。この時期は印刷コストが制限されたことから、ラッカムはシルエット絵を用いた『シンデレラ』(1919年)を生みだしました。また、遺作となったケネス・グレアム作『たのしい川辺』(1936年)は、依頼を受けた当初は契約や多忙の事情で描くことができず、晩年にようやく取りかかれた仕事でもありました。このように、彼の作品から、「ギフト・ブック」の時代の様相を垣間見ることができます。
 本展では、アーサー・ラッカムの挿絵の魅力にせまりながら、子どもたちの絵本の歴史を飾った「ギフト・ブック」を振り返ります。このほか、当館の収蔵品の中から貴重な60点以上の挿絵本と、ラッカムと同時代に活躍した画家であるロビンソン三兄弟、レズリー・ブルックらの原画も展示いたします。
(公式HPより)

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