上原コレクション名品選 まなざしをみる—画家とモデルの隠された視線
Information
会期 | 2022年10月8日〜2023年1月9日 |
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会場 | 上原美術館 近代館 |
入場料 | 大人1,000円/学生500円/高校生以下無料 ※仏教館・近代館の共通券です ※団体10名以上10%割引 ※障がい者手帳をお持ちの方は半額 |
開館時間 | 9:30~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 会期中無休 |
電話番号 | 0558-28-1228 |
住所 | 〒413-0715 静岡県下田市宇土金341 |
アクセス | 伊豆急下田駅 よりタクシー |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | https://uehara-museum.or.jp/exhibition/current/ |
展示内容・解説
うっすらとした影の中からこちらを見つめるドラン《婦人像》。そのまなざしは、見るものに何かを語りかけるかのようです。絵の中のまなざしを辿ってみると、そこには時や場所を越えて、描かれた人との交流が生まれます。
絵画には、画家自身のまなざしも隠されています。マティス《鏡の前に立つ白いガウンを着た裸婦》は、大きな鏡の左端にカンヴァスとイーゼルが映り込んでいます。それらは画家の存在を暗示し、明るい色彩の中に複雑で豊かな空間を立ち上がらせます。
一見、何の変哲もない静物画にも画家のまなざしを見ることができます。セザンヌ《ウルビノ壺のある静物》は立体感をなくすかのように静物が真正面からとらえられています。セザンヌは同じ配置のモティーフを斜め上からも描いていますが、その試みは絵画における平面と立体の関係性を問うかのようです。安井曽太郎《銀化せる鯛》も不思議な構図です。この油彩画は、一か月以上描き続けて腐った鯛が「美しかつた。立派な銀の彫刻の様にも見えた」と、真上から見て描かれました。
鏑木清方《みぞれ》は、樋口一葉の小説「たけくらべ」の一場面です。うつむきがちのまなざしは、大人への成長の中で揺れ動く主人公の内面をあらわすかのようです。
本展では画家やモデルのまなざしに注目して、絵画の中に広がる不思議な空間へと入っていきます。まなざしが導く豊かな絵画の世界をどうぞお楽しみください。
(公式HPより)