大井戸 猩猩

会期終了

Information

 
会期2022年11月15日〜2023年1月7日
会場 Blum & Poe (東京)
入場料 無料
開館時間 12:00 - 18:00
休館日 祝日
電話番号 03-3475-1631
住所 150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目14-34、5F
アクセス JR原宿駅竹下口徒歩2分
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公式HP https://www.blumandpoe.com/exhibitions/ooido_syoujou

展示内容・解説

Blum & Poe (東京)は、大井戸 猩猩による当ギャラリー初個展を開催いたします。

大井戸 猩猩 (1984年、大阪生まれ) の生み出す抽象画は、微細な隙間を持った色彩の断片の数々で構成され、逆光のプリズムや遠くに光る星々を思わせるような煌めきを放っています。細部へのこだわりと緻密な描写から生み出されるその作品群からは、巨視的な宇宙と微視の存在を同時に描き表すような、圧倒的な没入感と力強さを湛えています。我々に自然界とのつながりを感じさせるその作品群は、原子一つの構成と宇宙の広がりの神羅万象的な同調を描いた、チャールズ&レイ・イームズのビデオ作品「パワー・オブ・テン 」(1977年) を想起させます。

大井戸は、屋久島の森で経験した自分を取り巻く自然現象に導かれるようにして、創作活動を始めました。キャンバス、紙、コットン、ボードを支持体にして描かれた作品群は、発光するキノコなど、彼が出会った生き物を模するように、作品の中心から広がるような動的な印象を感じさせます。作家の即興的な筆の動きによって、極めて細かく配置されていった内から外に広がっていくような幾何学的形状から構成される形態は、細胞の構成や恒星系など自然界の姿を映しているようにも見えます。そして、そこに見るわずかな不完全さによって、その一つ一つの形状は作家の手によって丁寧に描かれたものであることに我々は気づくのです。

作家は、用いる色彩の選択もまたその制作の中で即興的に行っています。自然界にあまり存在しない鮮やかな赤やターコイズブルーの絵具を用いた作品では、異なる色彩と共に丹念に織り込むように描くことで、様々な色調を包み込んだような、全体としてニュートラルで落ち着いた色調の印象を与えます。これは、まさにゲーテによる『色彩論』(1810年)の「混色、見かけ」の中で、<遠くから見ると同じ色に見えても、よく見ると別の色である> と説明される現象と同様の効果が、作品に対峙した時の我々の視覚にも起こっているのです。

時には数年の歳月をかけ、物理的にも思考的にも膨大なエネルギーを注ぎ込んで制作された作品群は、作家の潜在意識の思考や感覚を視覚化したものと言えるでしょう。これらの力が結集された作品は、広がりと慎ましさ、形式的な複雑さとエネルギー、激しさと静かさを併せ持っています。
(公式HPより)

アーティスト

  • 大井戸 猩猩

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