比田井南谷 生誕110年「HIDAI NANKOKU」

会期終了

Information

 
会期2022年11月12日〜2023年2月4日
会場 √K Contemporary
入場料 無料
開館時間 11:00〜19:00
休館日 日曜・月曜・祝日
電話番号 03-6280-8808
住所 〒162-0836 東京都新宿区南町6
アクセス 都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」A2出口 徒歩5分
東京メトロ東西線「神楽坂駅」神楽坂口 徒歩12分
東京メトロ「飯田橋駅」B3出口 徒歩10分
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公式HP https://root-k.jp/exhibitions/hidai-nankoku_2022/

展示内容・解説

【会期延長のお知らせ】

本展はお陰様で大変ご好評をいただき、会期を2023年2月4日(土)まで延長することとなりましたのでご案内申し上げます。
会期延長に伴い、一部展示替えを行います。年初より前期にて未出展の作品を展示いたします。
会期: ~2023年2月4日(土)

2022年11月12日(土) ~ 2023年2月4日(土)にかけて、日本美術継承協会(東京・新宿)の主催する、書家 比田井南谷の個展「HIDAI NANKOKU」を開催いたします。本展では南谷の日本未発表作品や南谷の拓本コレクションを含む約50点ほどの作品を展覧いたします。

比田井南谷は戦後、新たな概念の「線の芸術」を創造し、日本の書道界や美術界、さらに欧米の芸術界に衝撃を与えました。当時のSan Francisco Sunday Chronicle紙に「New Abstract Style」と評されたその芸術表現は、それまでとは全く異質の新しい表現として非常に高く評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめとした美術館や、著名なコレクターに作品が所蔵されました。

しかしながら、現在のアートシーンにおいては、南谷の偉業は正しく美術史の中に位置づけることができていません。生誕110年となる本年、あらためて南谷の「線の芸術」を紐解き、その真髄に迫る事で、多くの方にその高い芸術性を感じていただき、比田井南谷という創造者を後世に残していく契機とすべく、本展を開催いたします。

【本展について】

数年前に比田井南谷の作品に出会い、線表現に魅了され、昨年√K Contemporaryにて「線のカタチ」という企画展を行いました。南谷の作品を中心に線表現を追求した作家たちの作品を展示しましたが、ほとんどの方が南谷の作品に触れる初めての機会となり、その異質で力強い線表現に魅了されていました。

今年南谷は生誕110年を迎えましたが、20世紀の美術シーンにおいて彼の名が挙がることはほとんどなく、彼の作品への多くの人の反応を知る私達は違和感を覚えずにはいられません。

南谷は書家であるがゆえに、「前衛書家」という見出しを付けられます。

しかし、前衛書というのは一体何なのでしょうか。

その問いを長く頭に置きながら、彼の作品と向き合ってきました。「前衛書」という見出しを付け、書であるがために美術シーンにおいて彼の偉業が残されないのであれば、美術や芸術の本質はどこにあるのかと。

南谷は、同時期に活動していた彼の地の新しい表現者達と同様に大きな未来に可能性を持ち、新しい価値観で概念を変えようと、わずかな部分に着手していただけかもしれません。

私達は、この問いや疑問の線引きを変えることで日本の美術文脈をインターナショナルに位置付けるきっかけになればと願い、また美術界や書壇の垣根を取り払い、ただ一心に書の、芸術の、真髄を発信し続けたこの書家の活動を知ることに日本美術の進むべき道の答えがあるような気がしています。

私達がこのような意義ある展示の一端を担える事をとても光栄に思っております。

たくさんの方に本展をご覧いただけましたら幸甚にございます。

加島いち子(Director, √K Contemporary)

(公式HPより)

アーティスト

  • 比田井南谷

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