不確かな旅

Uncertain Journey

塩田千春

作品解説
「不確かな旅」は塩田千春によるインスタレーション作品です。塩田千春は「不在のなかの存在感」というコンセプトを一貫して追究し、作品制作を行っています。この作品は、部屋の天井を覆うほどの繊細な赤い糸の先に、鉄枠で作られただけの船が結び付けられています。枠しか存在しない船はどこか不安定で、真っ赤な荒波に今にも飲み込まれそうな緊迫感が感じられます。しかし一方で、生命力あふれる大量の赤い糸はこの船に命を吹き込んでいるようにも見えます。
制作年
2016年
素材/技法
鉄枠、赤毛糸
制作場所
不明