家の記憶
House Memory
塩田千春
作品解説
「家の記憶」は越後妻有トリエンナーレ2009にて展示された、塩田千春によるインスタレーション作品です。越後妻有に2週間滞在した塩田千春は、1軒の空き家の1階から天井裏までの空間に黒い糸を縦横無尽に張り巡らせました。そしてそこには地元の人たちから集めた「いらないけれども捨てられないもの」が編み込まれています。家具、衣類、書籍など、空き家に染みこんだ記憶を紡ぎながら丁寧に編み込まれた糸からは、持ち主の愛情や執着、そしてそれらのものと共に過ごした時間の重みが感じられます。
制作年
2009年
制作場所
日本