掌の鍵

The Key in the Hand

塩田千春

作品解説
「掌の鍵」はヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に2015年において、塩田千春が日本人代表作家として選ばれた際に出品された作品です。空間を埋め尽くすほどの大量の赤い糸が天井から垂れており、一本一本の糸の先には鍵が結ばれています。塩田千春は鍵を日常生活の中で家や財産、そして安全を象徴するシンボルと捉え、それが人から人へ渡る過程を、人と人との真心を伝達していると考え、この作品に取り入れています。また、世界中から提供された人が使った鍵を使用することでそのコンセプトはより一層強められています。
制作年
2015年
制作場所
イタリア
所蔵美術館
    ヴェネチア・ビエンナーレ国際芸術展