どこへ向かって

Where are we going?

塩田千春

作品解説
「どこへ向かって」は水と土の芸術祭にて展示された、塩田千春によるインスタレーション作品です。天空から雨のように降り注ぐ黒い糸に、床から天井へと緩やかに昇天する100艘の舟が垂直に吊り下げられています。そして純白の糸が重なり合って見えてくる舟のシルエットは、幻想的な雰囲気を纏っています。芸術祭の基本理念である“私たちはどこから来て、どこへ行くのか~新潟の水と土から、過去と現在(いま)を見つめ、未来を考える~”という考えと重なる《どこへ向かって》と題された作品は、存在とは何かを問いながら、生きることの意味を探し続け「生と死」という永遠のテーマを投げかけます。
制作年
2016年
制作場所
日本
所蔵美術館
    水と土の芸術祭