遠い記憶

Farther Memory

塩田千春

作品解説
「遠い記憶」は瀬戸内国際芸術祭2016にて展示された、塩田千春による作品です。豊島で集めた廃屋の窓600枚から作られたトンネルのような作品です。制作は島民の方々と協力しながら行われました。制作のきっかけは豊島の住民が抱え、苦しんでいる産業廃棄物の問題です。その場所で作品を作ることを考えたときに「展覧会をする、というのはゴミを生み出すことにもなる」と考えた塩田千春は、できるだけ外から作品を持ち込むのではなく、島にあるものを使って制作を行うことを決めました。1枚1枚の窓には、住民の思い出が詰め込まれています。
制作年
2010年
制作場所
日本
所蔵美術館
    瀬戸内国際芸術祭