眠っている間に

During Sleep

塩田千春

作品解説
「眠っている間に」は塩田千春による作品です。無数の黒い毛糸が天井から床まで張り巡らされ、膜状になっており、その中には同じように黒い毛糸が巻き付けられた20台に及ぶ真っ白なベッドが置かれています。さらにその周りを糸で作られたトンネルで囲むような構造となっており、その中を歩きながら鑑賞出来るようになっています。塩田千春は物質に堆積された時間、記憶、空気を常に作品の中に組み込んでおり、この作品も精神病院で実際に使われていたベッドを使用しているそうです。目には見えない気配や時間に囲まれた鑑賞者は、強烈に生と死を感じることになります。
制作年
2002年/2007年
素材/技法
ベッド、毛糸
制作場所
日本
所蔵美術館